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【時視各角】サムスン電子・現代自動車は忘れなければならない(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相は安倍首相の真似しんぼだ。財政拡大と金利引き下げに続き、「賃金が上がってこそ内需が回復する」と話した。野党の文在寅(ムン・ジェイン)代表も最低賃金引き上げと「所得主導経済成長」に相槌を打つ。問題は実現の可能性だ。月給を引き上げられる大企業・公企業の正規職は全賃金労働者の7%。残りの93%が中小・零細企業の労働者だ。引き上げたくても不可能な現実だ。

まず憂鬱な統計値から見よう。韓国の中小企業賃金は大企業の56.7%だ。ドイツは85%だ。夜勤・超過勤務など非人間的労働条件も中小企業がもっと深刻だ。就活学生の目に大企業しか見えないのは当然だ。普段はサムスン批判派だったが入社時期にはみんなサムスン称賛派に急変する。現代自動車を「水が漏れるサンタフェ」と笑いながら、入社の関門である歴史エッセイを書くのに余念がない。

振り返れば韓国も1988年には中小企業賃金が大企業の78.1%ある国だった。どこで深刻な二極化が始まったのだろうか? 冷静に見れば半分は大企業の躍進のためだ。昨年大企業の海外売り上げの割合は平均48%(サムスン電子は実に89%だ!)。輸出と海外生産でグローバルバリューチェーンに成功裏に組み込まれたのだ。残りの半分は中小企業が縮んだためだ。昨年の中小企業の海外売り上げは14%。逆に国内販売の割合は86%でこの12年間に4.2ポイント上昇した。一言で井の中の蛙と変わらない。


先週サムスンはアップルが驚くほどの「ギャラクシー6」を発表した。それでも“シャオミショック”で値段が安い中国・ベトナムでの生産にさらに重点を置かなければならない状況だ。現代自動車の未来も1次協力業者を見れば良い。星宇(ソンウ)ハイテクの海外比率は77.4%にもなる。海外生産の割合が半分を上回り現代自動車の生産職は就職競争率250倍だ。逆に言えばこれ以上輸出大企業の落水効果は期待するな! 良い雇用も蜃気楼であるだけだ。



【時視各角】サムスン電子・現代自動車は忘れなければならない(2)

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