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来年に前輪8段ギアの開発完了…変速機市場でトップ狙う現代自動車

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

現代車グループの鄭夢九会長

現代(ヒョンデ)・起亜(キア)自動車が2016年まで前輪駆動方式の8段変速機(オートマ基準)の開発を終えることにした。

変速機の段数が多くなるほど変速区間ごとに途切れる感じもなくスピードを出すことができる。変速機の性能が良くなるほどエンジンから車に伝わる動力の喪失が減り、それだけ燃費も良くなる。乗り心地が良くなるのはもちろんだ。

現代自動車グループの中央研究所である現代起亜技術研究所(南陽研究所)の変速機開発室関係者は4日、「来年までに前輪8段ギアの開発を終えるという計画の下で研究力を集中している。前輪8段ギアの開発が完了すればグレンジャー級以上の車種を対象にまず適用する」と明らかにした。同関係者は続けて、「相当部分で関連研究が進んでおり、大きな困難なく計画を達成できるだろう」と付け加えた。


前輪8段ギアの開発は鄭夢九(チョン・モング)会長の意志が反映されたものだ。鄭会長は昨年、「2020年までに世界最高水準の燃費競争力を確保せよ」との厳命を下した。より良い変速機を作って燃費を高めるというのが現代自動車グループ研究陣の構想だ。

現代・起亜自動車研究陣が計画通りに前輪8段変速機を開発しこれを車両に搭載すれば世界最高水準の変速機競争力を持つことになる。前輪駆動方式の車両の場合、後輪駆動方式と違い車両前部に変速機を設置しなければならず、空間的な制約が大きい。このため前輪駆動方式の車両の場合、世界の自動車メーカーの大部分が6段(自動変速機)~7段(DCT)程度の変速機を搭載しており、トヨタがレクサスブランドの一部モデルで8段変速機を搭載している程度だ。

前輪駆動8段変速機の開発を完了すれば現代自動車グループは世界の自動車メーカーで最も多様な変速機ポートフォリオを持つメーカーとして1段階アップグレードすることになる。自動車大国であるドイツでもメルセデスベンツを除く多くのドイツブランドはやはり変速機専門メーカーの変速機を購入して自社車両に搭載している。トヨタは独自に開発した変速機と変速機専門メーカーの製品を混用して使用中だ。現代自動車グループ関係者は、「計画通りに開発が完了すれば現代自動車グループは完成車メーカーのうち変速機競争力が最も強い会社になれるだろう。海外大手企業に比べ多少弱点とされてきた後輪駆動変速機関連の研究開発にも拍車を加えている」と付け加えた。



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