サムスン電子が4日に明らかにしたところによると、李副会長は最近米ワシントンDCで開かれたビジネスカウンシルの定期カンファレンスに参加した。米国の産業界・金融界を代表する最高経営責任者(CEO)が活動する会合だ。電子商取引大手のアマゾンを創業したジェフ・ベゾスCEOが会長を務めており、マスターカードやアメリカンエクスプレスなど主要カード会社のCEOが活動中だ。李副会長はカード会社2~3社のCEOとも個別に会合を持ち、サムスンペイに関する包括的な協力案を議論した。これに先立ち李副会長は先月にはペイパルの共同創業者であるピーター・ティール氏と会い、フィンテク(金融情報技術)に対する共同投資を話し合ったりもした。
これはサムスン電子が自社のスマートフォンのソフトウェアとサービス環境にさらに競争力を持たせるためモバイル決済に照準を合わせているものと解釈される。サムスン電子関係者は、「次世代スマートフォン市場は結局モバイル決済のようなフィンテクの競争力に左右されるものとみている。サムスンが確保する収益を犠牲にしてでもサムスンペイの使用便宜性を高めることに焦点を合わせている」と説明した。
ギャラクシーS6に搭載のサムスンペイ、先行大手2社を揺さぶる(2)