土曜日の先月28日。李丙ギ(イ・ビョンギ)大統領秘書室長は「内定者」の身分で朝から青瓦台の各首席室の業務報告を受けた。当初30分ずつ予定されていたが、報告を受けて李室長が話す形で進められると、予定時間はほとんど超過したという。「内定者」の身分でも業務報告を強行したのは、1日に朴槿恵(パク・クネ)大統領の今年最初の海外訪問が予定されていたからだ。大統領が海外訪問をすれば、秘書室長は国内に残って各種の緊急な国政懸案を扱い、海外の大統領に伝えるなど、むしろ忙しい時間を送る。
玄定沢(ヒョン・ジョンテク)政策調整首席秘書官が同席した中で10の首席室別に業務報告を受けている間、李室長は前任者がしなかった2件を指示したという。
まず、室長が首席室の業務報告を受ける場面を撮影した映像をメディアに公開した。許泰烈(ホ・テヨル)、金淇春(キム・ギチュン)元秘書室長は業務報告の場面や秘書室長主宰の青瓦台首席秘書官会議の場面を一切、外部に公開しなかった。
また、広報の重要性を強調した。李室長は広報首席室の報告の時、「広報が重要だが、青瓦台の外から見ると、きちんと内容が伝わっていないようだ」と指摘したという。経済首席室など政策分野首席室の報告では「執権3年目を迎えて成果を出すことが重要だ。国民が体感できる成果を見せなければいけない」と強調したという。政策が成果を出すというのは、国民が体感し、分からなければいけないという意味だ。業務報告時は首席秘書官だけでなく、傘下の秘書官までがテーブルを囲んで座り、開かれた雰囲気で進行されたという。李室長は首席秘書官らと市内の食堂であいさつを兼ねて一緒に昼食をとり、「頑張って仕事をしよう」と伝えた。特に業務報告を受ける席では「疎通」「党・政府・青瓦台の協力強化」に何度も言及したと、出席者は伝えた。
朴大統領は1日、李室長を公式任命した。李室長は今後、青瓦台内外との疎通を強化する考えを数人に示唆したという。李室長は今後、青瓦台首席室別に秘書官級以上が出席する食事会をする予定だと、青瓦台の関係者が伝えた。金前室長当時は秘書官と一緒に食事をする機会がほとんどなかった。
セヌリ党との疎通も強化される雰囲気だ。李室長は1日午後、城南(ソンナム)ソウル空港で朴大統領を見送ったセヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表とティータイムを持った。これに先立ち李室長は劉院内代表らに電話をかけ、「今後は頻繁に連絡を取ろう」とも述べたという。
就任と同時の疎通の動きを見せている李室長に対し、一部では日本との「ホットライン」の役割を期待する声もある。朴槿恵政権の初代駐日大使(2013年6月-2014年7月)を務めただけに、公式外交ラインを通すことなく疎通が可能という期待からだ。実際、読売・朝日・日本経済新聞など日本メディアは李室長の抜てきを伝え、「日本政府から期待の声が出ている」と伝えた。
◆情報機関長から秘書室長に=国家情報院長から秘書室長に抜てきされた李室長は、情報機関長と秘書室長をともに経験する歴代3人目の人物だ。李室長の前には、朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領時代の李厚洛(イ・フラク)、金桂元(キム・ゲウォン)元室長が中央情報部(国家情報院の前身)と大統領秘書室を率いている。特に李厚洛氏は秘書室長と駐日大使、中央情報部長を務め、李室長のキャリアと似ている。李厚洛氏はまず秘書室長(1963年12月-69年10月)を務めた後、駐日大使(70年)を経て中央情報部長となった。一方、金桂元元室長は中央情報部長の後に秘書室長を務めた。
玄定沢(ヒョン・ジョンテク)政策調整首席秘書官が同席した中で10の首席室別に業務報告を受けている間、李室長は前任者がしなかった2件を指示したという。
まず、室長が首席室の業務報告を受ける場面を撮影した映像をメディアに公開した。許泰烈(ホ・テヨル)、金淇春(キム・ギチュン)元秘書室長は業務報告の場面や秘書室長主宰の青瓦台首席秘書官会議の場面を一切、外部に公開しなかった。
また、広報の重要性を強調した。李室長は広報首席室の報告の時、「広報が重要だが、青瓦台の外から見ると、きちんと内容が伝わっていないようだ」と指摘したという。経済首席室など政策分野首席室の報告では「執権3年目を迎えて成果を出すことが重要だ。国民が体感できる成果を見せなければいけない」と強調したという。政策が成果を出すというのは、国民が体感し、分からなければいけないという意味だ。業務報告時は首席秘書官だけでなく、傘下の秘書官までがテーブルを囲んで座り、開かれた雰囲気で進行されたという。李室長は首席秘書官らと市内の食堂であいさつを兼ねて一緒に昼食をとり、「頑張って仕事をしよう」と伝えた。特に業務報告を受ける席では「疎通」「党・政府・青瓦台の協力強化」に何度も言及したと、出席者は伝えた。
朴大統領は1日、李室長を公式任命した。李室長は今後、青瓦台内外との疎通を強化する考えを数人に示唆したという。李室長は今後、青瓦台首席室別に秘書官級以上が出席する食事会をする予定だと、青瓦台の関係者が伝えた。金前室長当時は秘書官と一緒に食事をする機会がほとんどなかった。
セヌリ党との疎通も強化される雰囲気だ。李室長は1日午後、城南(ソンナム)ソウル空港で朴大統領を見送ったセヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表、劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表とティータイムを持った。これに先立ち李室長は劉院内代表らに電話をかけ、「今後は頻繁に連絡を取ろう」とも述べたという。
就任と同時の疎通の動きを見せている李室長に対し、一部では日本との「ホットライン」の役割を期待する声もある。朴槿恵政権の初代駐日大使(2013年6月-2014年7月)を務めただけに、公式外交ラインを通すことなく疎通が可能という期待からだ。実際、読売・朝日・日本経済新聞など日本メディアは李室長の抜てきを伝え、「日本政府から期待の声が出ている」と伝えた。
◆情報機関長から秘書室長に=国家情報院長から秘書室長に抜てきされた李室長は、情報機関長と秘書室長をともに経験する歴代3人目の人物だ。李室長の前には、朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領時代の李厚洛(イ・フラク)、金桂元(キム・ゲウォン)元室長が中央情報部(国家情報院の前身)と大統領秘書室を率いている。特に李厚洛氏は秘書室長と駐日大使、中央情報部長を務め、李室長のキャリアと似ている。李厚洛氏はまず秘書室長(1963年12月-69年10月)を務めた後、駐日大使(70年)を経て中央情報部長となった。一方、金桂元元室長は中央情報部長の後に秘書室長を務めた。
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