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【コラム】韓国、AIIB加入で中国の新シルクロード戦略の機会確保を(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
#1.中国中部の海岸都市、江蘇省連雲港。先月26日に市当局者が大挙参加する定期貨物鉄道路線開通行事が開かれた。

西側の終着駅は中央アジアの経済中心地であるカザフスタンのアルマトイ。出発信号とともにコンテナ106個を積んだ汽車が走って行った。汽車は西安、ウルムチなど大陸を横断した後、国境を超え12日後にアルマトイに到着する。現地メディアは「連雲港が新シルクロード経済ベルト戦略の初の受恵都市になった」として歓呼した。

#2.福建省の製造業都市泉州。先月11日に世界20カ国余りから200人の専門家が参加する国際セミナーが開かれた。主題は「21世紀海洋シルクロード建設を通じた共同運命体建設」。


ミャンマー、スリランカ、オマーン、さらに遠くイタリアなどから来た専門家らが多くの意見を出した。セミナーで会った市政府関係者らは、「古代海洋シルクロードの基点だった泉州が21世紀の海洋シルクロード戦略を先導することになった」として興奮した。

中国ではいま「一帯一路(新シルクロード経済ベルトと21世紀海洋シルクロード開発戦略)」熱風が吹いている。中央公務員らはマスタープランを作るのに忙しく、地方政府は「われわれが最高適合地」として先を争って疾走する。「すべての道は新シルクロードに通じる」という言葉が出るほどだ。今週開かれる全国人民代表大会(国会)の最大イシューでもある。

地方政府が靴がすりへるほど駆け回る理由は、国務院(中央政府)が放出する莫大な資金を獲得するためだ。国務院はいま中央アジアと東南アジア、西南アジア、アフリカなどの地図を開き、どんな道路をつなぎ、どこに高速鉄道を建設し、どんな通信線を連結するのかなどを議論している。国内経済沈滞の突破口をシルクロード周辺に求めるという趣旨だ。弾丸(資金)は十分だ。400億ドルの新シルクロードファンドを作ったほか、アジアインフラ投資銀行(AIIB)設立に500億ドルを出した。

中国は韓国の参加を望んでいる。AIIBに加入しろという要求だ。韓国はためらい躊躇する。中国のアジア覇権戦略を警戒する米国の立場もうかがわなければならない理由だ。根拠がなくはない。専門家らは新シルクロード戦略を「EBC(Everyone But China、中国を除いたすべて)」と表現される米国のアジア太平洋経済戦略に対する反発と分析する。環太平洋経済連携協定(TPP)でも敬遠される境遇だ。



【コラム】韓国、AIIB加入で中国の新シルクロード戦略の機会確保を(2)

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