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【社説】世宗市銃乱射事件…相次ぐ憤怒犯罪をどうするべきか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
世宗(セジョン)市で50代の男が元同居女性の家族に猟銃を発砲し、3人を殺害する悲劇が発生した。この男は事件発生直後に逃げて自殺した。まだ犯行の動機は明確でないが、男が元同居女性と痴情・金銭問題で葛藤し、その家族を腹いせの対象としたとみられる。この男は同居女性の家族の家と勤務地を順に訪れ、残酷な方法で命を奪った。それでも怒りが収まらず放火までした。典型的な「憤怒調節障害」だ。

最近、瞬間的な怒りを抑えられず極端な行為をする「憤怒犯罪」が相次いでいる。この1カ月間だけでも楊州の50代の主婦が言い争いをする途中、自ら体にシンナーをかけて火をつけ、命を絶った。浦項(ポハン)では40代の男が別れを告げられたことに恨みを抱き、車に乗って女性に突進した。蔚山(ウルサン)の保育園の園長は泣く幼児の口にウェットティッシュを入れたりもした。自分のサービス基準に外れるという理由で乗務員に乱暴な言行をした大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)事件も、瞬時の怒りを抑えられず非理性的な行動に出た憤怒犯罪だった。

憤怒犯罪は健康でない社会の断面だ。ストレスは積もるが、これを解消できず、最悪の選択をする犯罪であるからだ。韓国社会には不当・侮蔑・挫折があふれる。それでも怒りを調節する社会化の過程は進んでいない。個人的には趣味生活を持ち、適切な治療を受けることが重要だ。社会的には心理的な安定をもたらす家庭と共同体の機能が回復されなければならない。自分と社会を振り返る余裕が必要だ。


世宗市の悲劇を契機に銃器管理の問題点も見直すべきだ。警察は狩猟期間に免許証などを提示すれば銃器を渡す。この男も犯行の2日前、公州新官地区隊に免許証を見せ、猟銃2丁を持って行った。現在の管理システムなら、狩猟用銃器を犯罪に使っても防ぐ方法が事実上ない。出庫後の報告を義務づけるなど補完対策を深く議論する必要がある。



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