日本ＴＶの危機は昨日今日のことではない。３年前、シャープが台湾に最大株主の座を明け渡し、日本ＴＶ企業が途方もない純損失を記録しながら没落を予告した。再起の試みもあった。ソニーを筆頭に超高画質４Ｋ　ＵＨＤ　ＴＶで勝負に出た。従来の超高画質（ＵＨＤ）ＴＶが本物のような鮮明な画面（Ｓｅｅｉｎｇ　ｒｅａｌ）だとしたら、４Ｋ　ＴＶはその現場にいる時に見るのと同じ（Ｂｅｉｎｇ　ｒｅａｌ）解像度を実現する。


問題はこのような解像度を実現するコンテンツが出てくる前に技術は追いつかれ、中国企業は４Ｋ　ＴＶをＦｕｌｌ　ＨＤ　ＴＶ価格水準で市場に出したのだ。革新でなく技術改善程度では戦況をひっくり返すことはできないという教訓を残したまま再起の苦闘は失敗した。アナログ資産に対する未練ため、デジタルに素早く転換できなかった日本ＴＶはアーノルド・トインビーが警告した「勝利の記憶」に安住することがどれほど危険か示す教訓の事例だけが増えた。




【時視各角】思い出になってしまった「ソニーＴＶ」（２）