仁川松島にあるバイオシミラー会社セルトリオンの研究所で、研究員が工程関連技術を実験している。セルトリオンは国内1号抗体バイオシミラー「レムシマ」と2号「ホジュマ」を保有する。(写真=セルトリオン)
2000年以降、ワーナーランバート、ファルマシア、ワイスなどの製薬会社を相次いで買収・合併し、新たな成長動力としてきたファイザーのこうした決定は、バイオシミラーの商業的な価値と成長性を確信したためだと、製薬業界はみている。
バイオシミラーは生きた細胞の生物学的反応を利用して作ったバイオ医薬品のコピー薬。化学的に製造される合成医薬品のコピー薬の場合、同じ成分ならオリジナルと同じ効能がある。しかしバイオ医薬品のコピー薬は細胞の培養条件や精製方法により効能が変わる可能性がある。合成医薬品のコピー薬「ジェネリック」がオリジナル医薬品と同一になるのに対し、バイオ医薬品は完全に同一になることはないため「似た」という意味の「シミラー(similar)」を使う。
ジェネリックはオリジナルと効果が同じであるため臨床実験も必要ない。しかしバイオシミラーは細胞と蛋白質を利用するため、研究開発自体に多くの費用と時間がかかり、効能の立証のために臨床実験までしなければならない。
一般的にジェネリックが開発期間3-5年、開発費用2億ドルなら、バイオシミラーは開発期間8-10年、開発費用6億ドル程度となる。
今年バイオシミラーが特に注目されるのは、世界的に売上高が数兆ウォンにのぼるバイオ医薬品の特許満了が今年から2020年まで続いているからだ。2012年から2019年まで特許が満了するバイオ医薬品の年間売上規模は約550億ドルに達する。バイオシミラーはコピー薬であるため、オリジナルの特許が満了してこそ商用化できる。生命工学政策研究センターは調査機関フロスト&サリバンの資料を引用し、世界バイオシミラー市場の規模が2012年の8億8000万ドルから2019年には240億ドルに急成長すると予想した。成長率は60.4%にのぼる。
バイオシミラー市場が急成長、韓国企業に有利(2)
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