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シェア逆転した金浦~済州路線…アシアナ航空が大韓航空上回る

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国の航空業界で最高のドル箱路線である金浦(キンポ)~済州(チェジュ)路線の利用客数でアシアナ航空が業界トップの大韓航空を破ったことがわかった。アシアナ航空が金浦~済州路線の乗客数で大韓航空を上回ったのは1989年1月の路線就航以来初めてだ。26日に中央日報が単独入手した韓国空港公社の金浦~済州路線搭乗客数資料によると、昨年アシアナ航空を利用して金浦~済州を行き来した乗客数は317万4958人に達した。この期間の金浦~済州路線全利用客1388万3685人の22.9%に達する数値だ。これに対し業界1位の大韓航空に乗って金浦~済州を行き来した人は269万2513人で全体の19.4%にとどまった。ジンエアーが219万6790人・15.8%、チェジュ航空が207万5159人・14.9%でいずれも金浦~済州路線利用客数で200万人の大台を超えた。

2013年までこの路線の強者は大韓航空だった。2013年の大韓航空の金浦~済州路線利用客数は253万9962万人で、アシアナ航空の244万2420人を9万7542人上回っていた。だが、アシアナ航空が1年間に利用客を73万2538人増やしたのに対し、大韓航空は15万2551人を増やすのにとどまり明暗が分かれた。一方、この期間に航空便で金浦~済州を行き来した搭乗客は1223万1554人から1388万3685人に13.5%増えた。

航空業界では金浦~済州路線を代表的なドル箱路線に挙げる。まず金浦~済州路線は2014年基準で1388万3685人が利用し世界で利用客数が最も多い。昨年の国際航空運送協会(IATA)の年次報告書によると、金浦~済州路線が搭乗客数1位、羽田~札幌路線と、羽田~福岡路線が搭乗客数2~3位を占めた。


最近では中国の主要都市から金浦を経由して済州を訪れる中国人観光客が増え、この路線の魅力はさらに高まっている。乗り継ぎ便まで同じ航空会社の便を利用するケースが多いためだ。韓国空港公社によると昨年航空便で済州を訪問した外国人は225万7517人で前年より44%増えた。このうち中国人観光客は186万2255人に達する。アシアナ航空は「浮上する中国人観光客市場をつかまえなければならない航空会社としては金浦~済州路線は一歩も引けない大きな市場だ」と話した。

大韓航空が金浦~済州路線でアシアナ航空に大差を付けられたのはいわゆる「ナッツリターン」の影響も一部あったものと業界はみている。実際に昨年12月に入り大韓航空の金浦~済州路線を利用した搭乗客数は15万5698人だったのに対し、アシアナ航空で金浦~済州を行き来した乗客数は22万8705人に達した。

金浦~済州間の運航の魅力が大きくなり、航空各社は先を争って増便に乗り出している。アシアナ航空は運航数を増やし続け、2019年には現在22.9%の路線旅行客シェアを30.2%まで引き上げる計画だ。チェジュ航空も昨年10月から週105便だった金浦~済州路線の運航便数を週133便に27%増やした。ある航空業界関係者は、「金浦~済州路線は世界で利用客が最も多いという象徴性だけでなく、外国人観光客も増え続けており、文字通り供給が足りず需要が追いつかない数少ない路線だ。済州路線をめぐる市場争奪戦はさらに激しくなるだろう」と話している。



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