稼働が中断している大手企業S社の蔚山化学産業団地内のスチレンモノマー工場全景。景気が良い時は1年を通じて白い煙が止まらなかった工場の煙突だが、昨年7月からは工場の稼動が中断された。
不況の谷間が最も深いのは石油化学だ。ナイロンの原料であるカプロラクタムを生産するカプロは2013年10月に3カ所の工場のうち1カ所の稼動を完全に中断し、昨年8月にはもう1カ所の稼動率を20%台に下げた。この会社は2012年に2万964トンのカプロラクタムを中国に輸出したが、2013年には輸出量が99.8%も減少し厳しい状況に追い込まれた。
“韓国製造業の心臓”蔚山が病んでいる(2)
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