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大韓航空前副社長、初公判で暴行など大部分の容疑を否定

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

19日午後2時30分ごろ、ソウル西部地裁で「ナッツ・リターン」事件で拘束起訴された前大韓航空副社長の趙顕娥被告(41)の初公判が行われた。

「ナッツ・リターン」事件で拘束起訴された趙顕娥(チョ・ヒョンア、)前大韓航空副社長(41)が初公判で何回も涙を拭った。しかし、検察が適用した5種類の容疑の大部分については一貫して否定した。

19日午後2時30分ごろ、ソウル西部地裁303号刑事法廷で、刑事12部(部長オ・ソンウ)の審理により開かれた裁判で、趙被告は淡いヨモギ色の囚衣で出席した。ぱさついた髪に化粧気のない趙被告は、裁判の間うつむいたままほとんど動かなかった。身元確認の際、裁判所から職業を尋ねられると「無職です」と答えた。検察が公訴内容を読み上げるなか、「パク・チャンジン事務長に『誰に向かって口答えしているんだ。私が立てと言っているじゃないか』等の発言をした」という部分では黄色いハンカチで涙を拭った。

検察と趙被告側は争点別にするどく対立した。検察は「趙被告は運航中の航空機を止めて航路を変更させた」とし「これは航空保安法上、航空機航路変更罪に該当する」と主張した。これに対し弁護人側は「航空機が離陸するためにプッシュバック(push back)をした後、誘導路まで行くためには240メートルほどを移動しなければならないが、回航当時、米国ジョン・F・ケネディ空港の監視カメラ映像によれば航空機は17秒間で17メートル動いたにすぎない」と受け返した。時間と距離が短かったため趙被告が飛行機が動いた事実を知らなかったと強調したのだ。また「航路に対しての定義がはっきりしておらず、地上路までを航路に含むのは罪刑法定主義に反しうる」と反論した。機内で事務長を暴行したことに対して、弁護人は「趙被告が興奮状態だったため正確に記憶しておらず、(これは)事務長や乗務員も同じだった」とし「正確でない記憶に依存して述べたり意図的に誇張していたりしたかもしれない」として容疑を否定した。


裁判所は最後に韓進(ハンジン)グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長と事件当時の乗務員キム氏を職権で証人採択すると明らかにした。裁判所は「事務長が大韓航空で継続して勤務できるかが焦眉の関心事」とし「趙被告の量刑と関連し、事務長が実質的に仕事ができるかどうかについて趙会長を職権尋問する」と話した。



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