19日午後2時30分ごろ、ソウル西部地裁で「ナッツ・リターン」事件で拘束起訴された前大韓航空副社長の趙顕娥被告(41)の初公判が行われた。
検察と趙被告側は争点別にするどく対立した。検察は「趙被告は運航中の航空機を止めて航路を変更させた」とし「これは航空保安法上、航空機航路変更罪に該当する」と主張した。これに対し弁護人側は「航空機が離陸するためにプッシュバック(push back)をした後、誘導路まで行くためには240メートルほどを移動しなければならないが、回航当時、米国ジョン・F・ケネディ空港の監視カメラ映像によれば航空機は17秒間で17メートル動いたにすぎない」と受け返した。時間と距離が短かったため趙被告が飛行機が動いた事実を知らなかったと強調したのだ。また「航路に対しての定義がはっきりしておらず、地上路までを航路に含むのは罪刑法定主義に反しうる」と反論した。機内で事務長を暴行したことに対して、弁護人は「趙被告が興奮状態だったため正確に記憶しておらず、(これは)事務長や乗務員も同じだった」とし「正確でない記憶に依存して述べたり意図的に誇張していたりしたかもしれない」として容疑を否定した。
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