マンションの天井についている火災報知機(左側)は、ほとんどが温度70度以上で作動する熱感知方式だ。有毒性の煙が広がっても警報が鳴らない。右側は、隣家のベランダに通じる非常通路を荷物で防いだ様子。板状の壁を足でけると通路が開くが、こうした事実を知る人はまれだ。
火災現場の様子。
火災現場の様子。
都市型生活住宅だけではなかった。マンションもやはり所々で消防安全の死角地帯だった。コストを惜しんで性能が落ちる設備を使ったり、入居者がよく知らずに非常用避難路を防いでいたりしたことなどが原因だった。
代表的なものが火災警報器だ。中央日報が専門家らとソウル・議政府のマンションを見て回った結果、ほとんどが熱感知式の警報機を付けていたことが確認された。温度が70度以上になれば警報が鳴る装置だ。ペク会長は「付近で火事が起こったら温度が70度に達する前に有毒ガスが到達する」として「火事が起こった時、死亡原因の70~80%が窒息なのに、熱感知器ではこうした被害は防げない」と話した。それでもマンションが熱感知式の警報器を装着する理由は、価格のためだ。業界によればマンションを建てる際に熱感知器は1個あたり約1000ウォン、煙感知器は約1万ウォンで供給される。10倍の差だ。そのうちに費用を惜しんで熱感知式警報器を付けるようになったのが現実だ。
煙を感知できない警報器…一般マンションも不安だ=韓国(2)
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