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金正恩「腹が出た指揮官は戦争できない」…軍団長級、50代に入れ替え(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が執権した後、北朝鮮軍には人事の“台風”が起きた。2011年12月(金正日総書記死亡)以降の3年間、軍指揮部の総政治局長、総参謀長、人民武力部長は6カ月足らずで交代した。階級もゴムひものようだった。国防部の当局者は「最近、北の将星はメディアに登場するたびに写真に出ている階級をよく見なければいけないほど、階級の浮き沈みが多い」とし「さらに一度に2、3階級降格するケースも少なくない」と話した。

韓国情報当局はこれを北朝鮮の新しい戦争計画のためだと分析している。情報当局者は「個人の不正が発覚して階級が降格される場合もあるが、ほとんどは作戦計画の樹立と訓練を履行できない指揮官が対象」と述べた。2012年8月に金第1書記が承認した新しい作戦計画の準備状況が十分でない場合、交代したり階級を降格させる懲戒が続いているということだ。

昨年、陸・海・空軍の指揮官全員を対象に実施した射撃大会(3月)、水泳大会(7月)、飛行大会(10月)でも、基準に達しない指揮官は降格または交代させられた。北朝鮮軍の動向に詳しい当局者は「金正恩は『腹が出た者は戦争ができない』として指揮官の率先垂範を強調し、軍団長級の80%以上を相対的に若い50代に交代させた」と話した。延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦を起こした第4軍団のイ・ソングク上将の場合、40代後半だ。新作戦計画に基づく戦争の準備をしながら、北朝鮮軍に幹部入れ替えの動きが強まったのだ。


特に金正恩は非対称戦力を活用した戦争の準備に心血を注いでいるという。新作戦計画で戦争開始から7日以内、遅くとも15日以内に戦争を終わらせると定めたのが代表的な例だ。米軍の増援戦力が韓半島(朝鮮半島)に到着する前に戦争を終わらせなければ勝算がないという判断のためだ。このため戦争初期に核・ミサイルなど非対称武器を活用する方針を作戦計画に反映させた。核兵器を使用する場合、放射能に汚染した韓半島に米軍が入りにくいうえ、南側指導者がさらなる被害を防ぐために降伏する可能性もあるという計算からだ。軍関係者は「日本が広島に原爆が落ちると降伏したように、北朝鮮もこのような状況を狙っているとみられる」と述べた。



金正恩「腹が出た指揮官は戦争できない」…軍団長級、50代に入れ替え(2)

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