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ワクチン打っても口蹄疫、安城の韓牛に最終確診

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
京畿道安城(キョンギド・アンソン)の農場の韓牛が6日、口蹄疫の確診判定を受けた。この牛は前日、鼻に水ぶくれができる口蹄疫の疑いがある症状を見せて、防疫当局が現場調査を始めた。牛が口蹄疫にかかったのは2011年の口蹄疫発症以来4年ぶりだ。昨年12月3日、忠清北道鎮川(チュンチョンブクド・ジンチョン)で初めて発生して以降、全て豚だけがかかっていた。農林畜産食品部によれば今回、口蹄疫が発生した農家では47頭の牛を育てている。問題は、昨年11月に農場が今回の口蹄疫確診牛を含め全ての牛を対象にワクチンを接種したという点だ。ワクチンの信頼度に疑問が提起されている理由だ。しかもこの農家半径3キロ以内には100軒の農家が牛4500頭と豚1万4000匹を飼育しており、周辺農家への伝染も憂慮されている。

この日、安城の韓牛農家だけでなく龍仁(ヨンイン)2カ所の豚農家で疑いが申告された豚も、全て口蹄疫の確診判定を受けた。京畿道は口蹄疫の確診判定を受けた23匹を全て殺処分した。また半径3キロ以内の農家に対して移動制限の措置をとった。

農食品部の関係者は「安城は免疫力が弱い牛1頭が口蹄疫にかかったが、46頭はまだ症状を見せていない」として「大多数の牛はワクチンが効果を見せているのでほかの農家に広がる可能性は低い」と話した。農食品部は4年前の口蹄疫騒動の時と比較すればまだ深刻なレベルではないとみている。2010年11月28日~2011年1月5日の間には988件発生したが、今冬の同期間は35件だけだったという説明だ。


農食品部はひとまずワクチン接種と共に大々的な消毒で防御するという方針だ。12月31日~今月1日の2日間を「全国一斉消毒の日」に決めて食肉処理場・加工場をはじめとする畜舎施設を消毒した。スタンドスチール(Standstill、一時移動中止)に準ずる移動制限措置を取るという説明も一緒だった。農食品部は7日に再び一斉消毒を実施する。今回は家畜輸送車両が集中消毒の対象だ。農食品部関係者は「畜産車両は7日の終日、移動が制限される」と話した。

しかし畜産農家は不安感を隠せずにいる。発生農家数は少ないが、伝播速度は2011年に劣らずはやいためだ。今冬に入って忠清圏で集中発生した口蹄疫は12月末から京畿道、利川(イチョン)、慶尚北道霊泉(キョンサンブクド・ヨンチョン)に広まった。今月に入ってから慶尚北道の義城(ウィソン)・安東(アンドン)に続き京畿道安城・龍仁まで広がった。しかし農食品部はまだスタンドスチールは検討していないという立場だ。農食品部関係者は「口蹄疫の緊急行動指針によれば、今のようなワクチン接種期間にはスタンドスチールを取ることはできない」と話した。

◆スタンドスチール(Standstill)=家畜の伝染病が発生した地域で家畜や輸送車両・獣医師・家畜防疫士・人工受精士らの移動を48時間制限する措置だ。家畜伝染病が全国に広がり国家経済に深刻な被害が発生する可能性があると判断した場合にこの措置を取ることができる。昨年1月20日に高病原性鳥インフルエンザ(AI)が広がった際に初めてスタンドスチール命令が出た。



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