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【コラム】50歳の現役、歳月をアウトさせた中日の山本昌(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

山本昌と宣銅烈(ソン・ドンヨル、右)はチームメートだった。宣銅烈は1996-99年、中日に所属した。(中央フォト)

「この選手は第2の金田になるかもしれない」。

日本プロ野球の名監督、星野仙一氏(68)がNHKの解説委員として活動していた1984年。星野氏は中日の新人左腕投手、山本昌を初めて見てこのように話した。身長186センチの大きな体格の山本は、日本通算最多勝(400勝298敗)投手の金田正一(82)を思い出させた。ただ、彼が投げるのを見る前のことだ。

山本は金田と同じ背番号34番を付けていた。金田のように全身をねじってボールを投げた。しかし山本の直球は金田よりはるかに遅い130キロ前後だった。星野氏は彼のピッチングを見ながら「金田になるのは難しいだろう」と話したという。


山本はデビューから4年間、1軍で勝利がなかった。1988年、中日が米国で合宿した時、メジャーリーグの選手は山本を相手にしなかった。LAドジャースの伝説的投手サンディー・コーファックス(80)は「あの選手はトラックの運転をするのがいい。野球をするなら(ボールが遅いから)サイドアームで投げなければいけない」と話した。山本は結局、金田にはなれなかった。しかし金田より長く投げた。プロ32年目を迎える2015年にも満50歳の年齢でマウンドに立つ。昨年末、中日と年俸4000万円で契約した山本は「来年は先発ローテーションに入りたい」と語った。

山本は昨年、ひざのけがのためほとんど2軍にいた。9月5日の阪神戦に一度だけ登板し、5イニング無失点で日本プロ野球史上の最高齢登板と勝利記録(49歳25日)を立てた。今年先発登板して勝てば、メジャーのジェイミー・モイヤー(53、引退)が2013年に立てた世界最高齢先発勝利記録(49歳150日)を更新する。山本は通算219勝(165敗)をマークしている。星野氏が中日の監督を務めた11年間(87-91年、96-2001年)、チームに93勝をもたらした。着実に投げてきたが、華麗さはなかった。メジャーに挑戦する世代でもなく、そのような実力もなかった。ただ20代には1軍生き残りを、30代には毎年10勝を、40代には5-7勝を目標にした。

山本の「遅い球」は40歳に近づきながらむしろ速くなった。満43歳だった2008年には最高143キロをマークし、11勝をつかんだ。その後スピードは大きく落ちたが、山本は今でも頑張って投球している。



【コラム】50歳の現役、歳月をアウトさせた中日の山本昌(2)

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