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【コラム】東洋平和の夢、韓国が先頭に立つべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
国を奪われた怒りと虚脱感が歴然としていた中で韓国の独立運動は、人を恨んで責めるよりも「東洋の平和を重要な一部とする世界平和・人類幸福にとって必要な階段になるようにする」努力であることを強調した。「人類的な良心の発露に起因する世界改造の大きな機運に順応並進するために」決起するという3・1独立宣言書の名一節は、正確な情勢判断よりも率直な理想主義が引き立っていて感動的だ。帝国主義時代の列強の隙間で犠牲になった弱小国の境遇としては、公正で新しい国際秩序を望むのは自然な反応だけれども、韓国人の意識の中はすでに東洋平和への夢が深く占められていた。

歴史の展開過程には大きな峠があるはずだ。1990年のドイツ統一に象徴される冷戦の終結は、それ以上の歴史的意義を内包している。ゴルバチョフのソ連解体という画期的決定と東西欧州の協力関係の推進は、冷戦はもちろん全体主義時代に終止符を打つ契機となった。

これにも増して世界史の転換に決定的に寄与したのはトウ小平の市場経済を通した中国の発展だった。市場経済のグローバル化という歴史の傾向に同乗するという彼の選択は、共産党の統治と全体主義の独裁を自動的に連係させた慣行を変えなければいけない新時代が訪れたことを知らせてくれた。


トウ小平が導く中国は、今や唯一指導体制ではなく外部から遮断された閉鎖社会や経済ではない新しい実験を進める国になったのだ。その結果として20世紀末の国際秩序は新しい改革と改編の時期を迎えることになった。

市場のグローバル化という歴史の大きな潮流に合流したトウ小平の勇断で、中国はわずか一世代のうちに世界第2位の経済大国に台頭した。過去10年、経済大国の順位が逆さまになる国力の浮き沈みは注目する現象であることは間違いないが、それよりも重要な国際秩序の質的変化は伝統的な強大国の威力や影響力が相対的に減少し続けているということだ。ソ連の解体で唯一超強大国として登板した米国の場合も、中東のどん底から抜け出せないまま現状維持のための守勢的な塹壕戦略で立場を調整しながら持ちこたえているという実情だ。



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