北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が南北対話に積極的な意志を明らかにした。金第1書記は昨日、朝鮮中央テレビを通じて自ら発表した「新年の辞」で、「南朝鮮当局が本当に対話を通じて南北関係を改善しようという立場なら、中断された高位級の接触も再開でき、部門別会談もできるとみる」とし「我々は対話と交渉を実質的に進展させるためにあらゆる努力をする」と明らかにした。また「雰囲気と環境が用意されれば、最高位級の会談もできない理由はない」と述べ、南北関係が進展すれば首脳会談も可能だという考えを示唆した。2015年の新年早々から北朝鮮が首脳会談カードまで取り出し、対話ムードの醸成に動く姿だ。
対話なしに南北関係の改善は不可能だという点で、金第1書記が積極的に対話の意思を表明したのは評価、歓迎するべきことだ。金第1書記は言葉でなく行動で対話の意思を立証しなければならない。その最初の行動は、南側がすでに北側に提案している第2回高位級接触と南北当局間会談を受け入れることであるのは言うまでもない。今年は光復(解放)、分断から70年となる年だ。日帝の武力占領と外勢の介入で韓半島(朝鮮半島)が分断され、70年になるまで南北は冷戦的で消耗的な対峙状態を続けている。共産圏の没落にもかかわらず、北朝鮮は3代世襲体制を維持し、開放・改革とは塀を築いている。執権4年目を迎えた金第1書記は、核と経済の並進路線を前面に出して執権の基盤を固めるのにはひとまず成功したとみられるが、外交的な孤立と経済難はますます深刻になっている。習近平体制に入ってから中国との関係は以前のようではなく、経済難と制裁に苦しんでいるロシアも余裕がない。オバマ政権の対北朝鮮圧力路線は不動の姿勢だ。金第1書記が難局を打開する活路は韓国しかない。
執権3年目を迎えた朴槿恵(パク・クネ)政権も状況が良くないのは同じだ。韓半島信頼プロセスやドレスデン宣言など対北朝鮮政策構想は多かったが、顕著な成果はなかった。任期の折返し点となる今年が、南北関係の進展を図る事実上の最後の年といっても過言でない。先月末、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官が統一準備委員会政府側副委員長の資格で南北当局間会談を提案したのは、朴槿恵政権の焦燥感が反映されたとみられる。分断70年となる今年は、ソウル、平壌(ピョンヤン)ともに南北関係大変革の適期でありゴールデンタイムだ。
この機会を生かすには、南北関係を大局的な見地で眺めるべきであり、些細な問題にこだわってはならない。金第1書記が新年の辞で明らかにしたように、無意味な言い争いと大したことでない問題に時間と精力を浪費してはいけない。ビラ散布から韓米連合訓練、北方限界線(NLL)侵犯、北朝鮮人権などの問題で南北が是非を論じ始めれば終わらない。南北ともにお互い刺激しないようできるだけ自制することで、対話の雰囲気を作らなければいけない。
朴大統領は新年の演説で、「断絶と葛藤の分断70年を締めくくり、信頼と変化で北を引き出して統一の道を開いていく」と述べた。朴大統領が具体的な構想を新年の記者会見で明らかにする形で金第1書記の新年の辞に応えれば、北朝鮮が高位級接触と当局間会談に出てくることができる名分になると考えられる。会談が実現すれば、5.24措置の解除と金剛山(クムガンサン)観光の再開、離散家族再会、非武装地帯(DMZ)平和公園の造成など、南北間の懸案とアジェンダをテーブルにのせて対話をしなければならないだろう。
金第1書記は「自分たちの思想と制度を相手に強要しようとしてはいけない」とし「南北間の不信と葛藤を深める制度統一を追求するべきでない」と強調した。朴大統領のドレスデン宣言が北朝鮮に対する吸収統一ではないかという警戒心の表れとみられる。朴大統領は統一テバク(bonanza、大もうけ/大当たり)論は吸収統一論でないと何度も強調してきた。それだけに金第1書記に直接会い、吸収統一に対する懸念を払拭させることができるなら、首脳会談も十分に検討してみる必要がある。南北が共生と互恵の精神で和解と協力の軸を用意することで、分断70年史に一線を画する希望に満ちた1年になることを期待したい。
対話なしに南北関係の改善は不可能だという点で、金第1書記が積極的に対話の意思を表明したのは評価、歓迎するべきことだ。金第1書記は言葉でなく行動で対話の意思を立証しなければならない。その最初の行動は、南側がすでに北側に提案している第2回高位級接触と南北当局間会談を受け入れることであるのは言うまでもない。今年は光復(解放)、分断から70年となる年だ。日帝の武力占領と外勢の介入で韓半島(朝鮮半島)が分断され、70年になるまで南北は冷戦的で消耗的な対峙状態を続けている。共産圏の没落にもかかわらず、北朝鮮は3代世襲体制を維持し、開放・改革とは塀を築いている。執権4年目を迎えた金第1書記は、核と経済の並進路線を前面に出して執権の基盤を固めるのにはひとまず成功したとみられるが、外交的な孤立と経済難はますます深刻になっている。習近平体制に入ってから中国との関係は以前のようではなく、経済難と制裁に苦しんでいるロシアも余裕がない。オバマ政権の対北朝鮮圧力路線は不動の姿勢だ。金第1書記が難局を打開する活路は韓国しかない。
執権3年目を迎えた朴槿恵(パク・クネ)政権も状況が良くないのは同じだ。韓半島信頼プロセスやドレスデン宣言など対北朝鮮政策構想は多かったが、顕著な成果はなかった。任期の折返し点となる今年が、南北関係の進展を図る事実上の最後の年といっても過言でない。先月末、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一部長官が統一準備委員会政府側副委員長の資格で南北当局間会談を提案したのは、朴槿恵政権の焦燥感が反映されたとみられる。分断70年となる今年は、ソウル、平壌(ピョンヤン)ともに南北関係大変革の適期でありゴールデンタイムだ。
この機会を生かすには、南北関係を大局的な見地で眺めるべきであり、些細な問題にこだわってはならない。金第1書記が新年の辞で明らかにしたように、無意味な言い争いと大したことでない問題に時間と精力を浪費してはいけない。ビラ散布から韓米連合訓練、北方限界線(NLL)侵犯、北朝鮮人権などの問題で南北が是非を論じ始めれば終わらない。南北ともにお互い刺激しないようできるだけ自制することで、対話の雰囲気を作らなければいけない。
朴大統領は新年の演説で、「断絶と葛藤の分断70年を締めくくり、信頼と変化で北を引き出して統一の道を開いていく」と述べた。朴大統領が具体的な構想を新年の記者会見で明らかにする形で金第1書記の新年の辞に応えれば、北朝鮮が高位級接触と当局間会談に出てくることができる名分になると考えられる。会談が実現すれば、5.24措置の解除と金剛山(クムガンサン)観光の再開、離散家族再会、非武装地帯(DMZ)平和公園の造成など、南北間の懸案とアジェンダをテーブルにのせて対話をしなければならないだろう。
金第1書記は「自分たちの思想と制度を相手に強要しようとしてはいけない」とし「南北間の不信と葛藤を深める制度統一を追求するべきでない」と強調した。朴大統領のドレスデン宣言が北朝鮮に対する吸収統一ではないかという警戒心の表れとみられる。朴大統領は統一テバク(bonanza、大もうけ/大当たり)論は吸収統一論でないと何度も強調してきた。それだけに金第1書記に直接会い、吸収統一に対する懸念を払拭させることができるなら、首脳会談も十分に検討してみる必要がある。南北が共生と互恵の精神で和解と協力の軸を用意することで、分断70年史に一線を画する希望に満ちた1年になることを期待したい。
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