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粒子状物質との戦争…中国、電気自動車で突破

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今月17日、新エネルギー自動車有限公社職員が本社駐車場で電気自動車「ソンバオ」を充電している。

今月17日、中国北京の采育経済技術開発地域に位置する北京自動車(北京汽車)グループの新エネルギー自動車有限公社本社。ここの駐車場には発売されたばかりの電気自動車EV200とES210が400台余りずらりと並んでいた。充電中だった。先月10~11日に北京で開かれたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議の際に行事車両として支援された電気自動車「ソンバオ」も目を引いた。SKイノベーションと共同開発したリチウムイオンバッテリーパックが装着された車両だ。ここの責任者であるハオ・ツーミン党委員会副書記はこの日、環球時報などの韓中日共同取材団に「長距離旅行は高速鉄道を利用するため市内では30分充電で200キロメートル走行する電気自動車だけでも充分だ」とし、「価格をさらに低くした普及型(80キロメートル)も研究開発中」と明らかにした。

中国がエコカー開発に拍車を加えている。今年1-3月期~7-9月期だけで電気自動車2万2258台、ハイブリッド自動車1万5905台が売れた。自動車会社の比亜迪は「E6」の他に「E3」と「E5」発売計画も明らかにし、長安自動車も「EADO EV」を発売する予定だ。

中国が電気車などに精を出す理由は深刻な大気汚染のためだ。昨年、中国の年平均粒子状物質(PM10)濃度は立方メートル当たり118マイクログラム(1マイクログラム=100万分の1グラム)、微小粒子状物質(PM2.5)は72マイクログラムだった。韓国より3倍程高い。ハオ副書記は「汚染源の約33%が北京市内を走行する自動車600万台が排出する排気ガス」と話した。


当初中国政府は2015年までエコカー累積販売目標を50万台と設定した。これを昨年2020年まで500万台に修正し、各種支援策を繰り出している。補助金を大幅拡大し、充電所も拡充している。北京自動車は市政府とともに今年だけで3000台の充電器を設置した。

来年1月からは新しい環境保護法も施行される。25年ぶりに改正されたこの法律には罰金上限制廃止、日罰制(1日単位で罰金賦課)適用、差し押さえ・拘留権限付与など取締り強化内容が含まれている。

ワンウェイ環境部政策処長は「昨年、中国内の大気質標準測定都市74カ所のうち標準に達した都市は3カ所だけだった」とし、「来年からは標準以下の企業や工場に制裁措置が下される」と話した。

しかし、周辺国との共助なしで大気質の改善は容易ではない。中国科学院大気物理研究所の王庚辰研究員は「黄砂は内モンゴルなど発源地が明白で滞留時間が短いがPM 2.5は大気滞留時間が長いうえに10キロメートル以上の高空層でさらに遠く移動して問題が深刻だ」とし、「韓国・日本など周辺国と統一された方式で研究する必要がある」と指摘した。



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