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韓国の2014年国防白書、「北朝鮮は主敵」の表現維持

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国国防部が来年初めに発行する『2014国防白書』に「北朝鮮政権と北朝鮮軍はわれわれの主敵」という表現を維持することにした。

韓国政府当局者は22日、「北朝鮮が昨年2月に3度目の核実験をしたのに続き、今年もミサイル発射実験を持続的にするなど韓国の安保に深刻な脅威を与える行為をしている。最近では北朝鮮向けのビラに向け発射した高射砲の銃弾が韓国側の民家に落ち、北朝鮮軍が休戦ラインに接近して巡察活動を展開するなど軍事的緊張が高まっており、主敵概念をそのまま維持することにした」と話した。国防部は最近こうした方針を来年の国防白書に盛り込むと国防部の韓民求(ハン・ミンクグ)長官に報告し、韓長官はこれを裁可したと核心当局者が伝えた。

2年ごとに発行する国防白書は北朝鮮軍の戦力変化、北東アジアの安保状況、韓米同盟、周辺国との軍事外交現況など韓国軍の活動と周辺国の軍事動向を盛り込んでいる。


主敵概念は1994年の南北実務接触当時に北朝鮮側の朴英洙(パク・ヨンス)代表による「ソウル火の海」発言後、95年の国防白書から登場した。しかし2000年の南北首脳会談以降、北朝鮮を主敵と規定する場合、南北対話は可能なのかとの気流が形成され議論が起きた。このためしばらく国防白書自体が発行されなくなり、2004年の国防白書では最初から主敵概念を削除した。代わりに白書は「北朝鮮の在来式軍事力、大量破壊兵器、軍事力の前方配置など直接的軍事脅威」などと表現した。

だが、2010年の哨戒艦爆沈事件、延坪島(ヨンピョンド)砲撃戦など北朝鮮の挑発と「過去10年間に主敵概念を確立できなかった」という当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領の指摘から、2012年の国防白書で「北朝鮮政権と北朝鮮軍はわれわれの主敵」という表現が復活した。





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