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「東レのフィルム技術と価格競争力…中国企業の急浮上も恐くない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

李泳官(イ・ヨングァン)会長

「来年の経営環境は厳しいが今年より10%多くの利益を出す」

東レ尖端素材・東レケミカルの李泳官(イ・ヨングァン)会長は16日、2つの会社の来年度経営目標を提示した。韓国の化学業界で最長寿最高経営責任者(CEO)でもある彼は今年で15年にわたり東レの韓国事業を率いている。

李会長は、「今年は全般的に厳しい1年を送った。来年も経営環境はあまり良くないだろう」と話した。李会長は、「製造業者は3つのキーワードさえ守れば絶対に死なない」とし、価格競争力、品質、研究開発を生存戦略に挙げた。李会長は「中国と比較し東レ尖端素材と東レケミカルは繊維とフィルム事業の価格競争力面で絶対に負けない。中国の急浮上のような環境を恨むのではなく、われわれがすべきことを黙々とやることが必要だ」と話した。李会長は「他の人たちが作れない製品を作り、韓国にない新しい事業を展開して会社も育て韓国の経済発展にも寄与する」と話した。


李会長は、「売り上げの60%以上を輸出する状況でウォン高など厳しい状況だ。だが、日本の東レ本社の技術・営業支援(実績は)今年より良くなるものとみられる」と予想する。李会長は「同じフィルムを作っても競合企業にはできない技術がわれわれにはある」として東レケミカルのフィルターを例に挙げた。李会長は「われわれが得意な技術特化とともに新事業を多く展開していくだろう」と付け加えた。

7月に東レ尖端素材が全羅北道群山(チョンラブクド・クンサン)のセマングム産業団地に3000億ウォンを投資して設立したスーパーエンジニアリングプラスチックであるPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂事業に対する期待感も示した。スーパープラスチックと呼ばれるこの素材は金属に代わる先端新素材に挙げられる。

李会長は、「中国はまだこの技術を開発していない状態。韓中自由貿易協定(FTA)を契機に中国を攻略すれば中国全体がわれわれの市場になるだろう」と話した。李会長は「政府がウォン高などの状況を十分に認識して対応戦略を立てるだろうが、企業は政府にばかり頼ってはならない。企業が積極的に対応していかなければならない」と付け加えた。





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