検察が俳優イ・ビョンホン（４４）を脅迫した容疑（共同恐喝）で拘束起訴されたモデルＬ容疑者（２４）とガールズグループのメンバーＫ容疑者（２０）にそれぞれ懲役３年を求刑した。

１６日、ソウル中央地方裁判所刑事９単独のチョン・ウンギョン判事の審理で開かれた結審公判からだ。同日、検察は求刑に先立ち「イ・ビョンホンさんとＬ容疑者は互いに交際した事実がない」と強調した。検察は「２人が実際に会ったのはきわめて少なく、２人だけで会ったことはほとんどない」とし「２人が交際していたというＬ側の主張は事実でない」と明らかにした。

続いて「２人は初めからイ・ビョンホンさんを金銭恐喝の対象とみて接近し、恐喝を試みた金額が５０億ウォン（約５億４０００万円）だった」とし「犯行が計画的に行われ、依然として事実と食い違う話をしながら悔いていない」と話した。これに伴い「未遂に終わったものの、罪質が悪質で厳罰に処さなければならない」と付け加えた。


弁護人は検察の懐柔と圧迫で行われた偏向的な捜査だったと主張した。Ｌ側の弁護人は「初めから“美人計”という見解を持って捜査を始め、すべて自白した事件であるにもかかわず拘束期間が延びた」とし「検察は、Ｌがイ・ビョンホンさんに送ったメッセージは証拠として提出しながらイ・ビョンホンさんが送ったメッセージは排除するなど偏向的だった」と話した。また「検察は犯行のために仮名を使ったと主張しているが、仮名の使用は芸能人には非常によくあること」と反論した。特に「イ・ビョンホンさんとより一層深いスキンシップがあったが、それを録画しないでただのわい談を脅迫用に録音したこと自体が、犯行が偶発的であったということを物語っている」と主張した。

Ｋ側の弁護人は「検察がＫにありもしない借金３億ウォンがあると公訴事実に記載し、懐柔を通じて公募期間を操り上げるなど検察のシナリオに合わせて捜査した情況が多い」と主張した。続けて「今回のことで歌手をあきらめ一生荷物を背負って生きることになった」とし「Ｌを助けて事件に加担することになった点、弁護人が書くのを止めさせなければならないほど何度も反省文を提出しながら反省している点などを斟酌し、執行猶予を宣告してほしい」と訴えた。

宣告公判は来月１５日午前１０時に開かれる。