最近、平壌(ピョンヤン)で最も勢いのある人物は誰だろうか。私は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(30)の妹キム・ヨジョン(25)を挙げたい。朝鮮中央テレビや労働新聞に登場する彼女の姿には憚りがない。粛清と解任・降格の恐怖の中で凍りついたような労働党、軍部の幹部とは明確に異なる。健康問題のため40日間の空白の後、10月中旬に復帰した金正恩に随行し、注目されている。兄の機嫌を気にしなくてもよい唯一の存在という印象を受ける。誰も彼女を牽制できないということだ。
キム・ヨジョンは先月末、「労働党副部長」という肩書で公開的な席に出てきた。今年3月に最高人民会議代議員投票場に出てきた時は「党責任イルクン(幹部)」と呼ばれていた。対北朝鮮情報当局は「党宣伝扇動部課長であり、『キム・イェジョン』という名前で米プロバスケット協会(NBA)元選手デニス・ロッドマンの訪朝招請などを掌握した」と説明してきた。ところが今は「次官級」の副部長で、兄の最側近を占めたということだ。
もちろん彼女を単に次官レベルと見る人はいないだろう。頼もしい兄を持つ彼女について、「すべての道はヨジョン同志に通じる」という言葉が平壌の権力層内部で出ているという。すでに人事や利権に影響力を発揮しているという話に聞こえる。
北朝鮮権力事情に詳しい情報関係者は、キム・ヨジョンは結婚した可能性が高いという。「夫が誰かはもう少し把握する必要がある段階」という。国家情報院など情報機関は国会情報委の報告などで「まだ結婚は確認されていない」と慎重な立場をとっている。近いうちに明らかになるキム・ヨジョンの夫がすでに気になる。
「首領唯一支配」という北朝鮮政権の特性上、ナンバー2が誰かは焦眉の関心事だ。金正恩第1書記には2人の娘がいる。30歳の青年指導者の幼い娘2人が権力のナンバー2になるのは不可能だ。やはり第3の人物より、いわゆる「白頭血統」の一人であるキム・ヨジョンが権力ナンバー2になる可能性が高い。金正恩の後見人の役割をしてきた叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)も夫・張成沢(チャン・ソンテク)処刑後に再起不能になった状態だからだ。健康問題で脱落した兄の金正哲(キム・ジョンチョル、33)と、海外を飛び回る異母兄の金正男(キム・ジョンナム、43)も再起は難しそうだ。
李雪主を抜いて…金正恩の側近に浮上したキム・ヨジョン(2)
キム・ヨジョンは先月末、「労働党副部長」という肩書で公開的な席に出てきた。今年3月に最高人民会議代議員投票場に出てきた時は「党責任イルクン(幹部)」と呼ばれていた。対北朝鮮情報当局は「党宣伝扇動部課長であり、『キム・イェジョン』という名前で米プロバスケット協会(NBA)元選手デニス・ロッドマンの訪朝招請などを掌握した」と説明してきた。ところが今は「次官級」の副部長で、兄の最側近を占めたということだ。
もちろん彼女を単に次官レベルと見る人はいないだろう。頼もしい兄を持つ彼女について、「すべての道はヨジョン同志に通じる」という言葉が平壌の権力層内部で出ているという。すでに人事や利権に影響力を発揮しているという話に聞こえる。
北朝鮮権力事情に詳しい情報関係者は、キム・ヨジョンは結婚した可能性が高いという。「夫が誰かはもう少し把握する必要がある段階」という。国家情報院など情報機関は国会情報委の報告などで「まだ結婚は確認されていない」と慎重な立場をとっている。近いうちに明らかになるキム・ヨジョンの夫がすでに気になる。
「首領唯一支配」という北朝鮮政権の特性上、ナンバー2が誰かは焦眉の関心事だ。金正恩第1書記には2人の娘がいる。30歳の青年指導者の幼い娘2人が権力のナンバー2になるのは不可能だ。やはり第3の人物より、いわゆる「白頭血統」の一人であるキム・ヨジョンが権力ナンバー2になる可能性が高い。金正恩の後見人の役割をしてきた叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)も夫・張成沢(チャン・ソンテク)処刑後に再起不能になった状態だからだ。健康問題で脱落した兄の金正哲(キム・ジョンチョル、33)と、海外を飛び回る異母兄の金正男(キム・ジョンナム、43)も再起は難しそうだ。
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