国と国民を考える朴大統領の気持ちは本当だろう。しかしその気持ちが行き過ぎて、自分がすることは常に正しいという独善と我執に陥っては困る。私はこのように努力しているのになぜ分かってくれないのかという怒りや願望に変質してもいけない。誠意は誠意であり、国政運営能力は能力だ。いま朴大統領に切実に求められるのは、自分の誠意を信じてほしいと訴えることではなく、なぜ“秘線(影の人物)”の国政介入疑惑が広がるのか、その根本的な原因を省察し、さらに遅くなる前に問題を正す分別力だ。
しかし残念ながら朴大統領は正面突破を選択した。世の中を騒がせている秘線の国政壟断疑惑を一言で「チラシに出てくるような話」と一蹴した。「根拠がないこと」という最初の表現から一歩進み、「チラシ」という陰険な言葉を口にした。世界日報の青瓦台文書特ダネ報道後にメディアが出している各種後続報道に対しても「とんでもない話」と一線を画した。疑惑と関連する検察の捜査が真っ最中という状況で、大統領の発言は誰が見ても検察に対するガイドラインと映るしかない。「事実無根」という捜査結果が出ても、額面そのまま受け入れにくくする行動だ。朴大統領が自らしたことだ。分別力を疑わせる手法というしかない。
【コラム】朴槿恵の正面突破?(2)
しかし残念ながら朴大統領は正面突破を選択した。世の中を騒がせている秘線の国政壟断疑惑を一言で「チラシに出てくるような話」と一蹴した。「根拠がないこと」という最初の表現から一歩進み、「チラシ」という陰険な言葉を口にした。世界日報の青瓦台文書特ダネ報道後にメディアが出している各種後続報道に対しても「とんでもない話」と一線を画した。疑惑と関連する検察の捜査が真っ最中という状況で、大統領の発言は誰が見ても検察に対するガイドラインと映るしかない。「事実無根」という捜査結果が出ても、額面そのまま受け入れにくくする行動だ。朴大統領が自らしたことだ。分別力を疑わせる手法というしかない。
【コラム】朴槿恵の正面突破?(2)
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