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人口6億超のASEAN、韓国にとって大切な交易・外交パートナー(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
東南アジア諸国連合(ASEAN)の価値が大きく高まっている。ASEANは地政学的に、太平洋とインド洋をつなぐ関門だ。伝統的に軍事・安保の面で戦略的な要衝地だ。韓国が輸入する原油の約9割も、ASEAN地域のマラッカ海峡を経由してくる。最近ASEANは急速な経済成長で魅力的な新興市場の1つに浮上した。経済成長率が年5%台に達するASEANは、経済協力パートナーとして世界各国からラブコールを受けている。ASEANは、来年末を目標に「ASEAN共同体」も推進している。領域内の協力強化を通じて地域発展はもちろん国際舞台での発言権をより一層大きくしようとしている。こうしたASEAN10カ国の加盟国首脳が11~12日、釜山(プサン)に集まる。韓国が用意した「韓国・ASEAN特別首脳会議」に参加するためだ。朴槿恵(パク・クネ)政権スタート後、国内で開かれる初めての多国間首脳会談だ。2009年に済州(チェジュ)で初めて韓国・ASEAN特別首脳会議が開かれて以来5年ぶりで、朴槿恵政権は今回の会議を通じてASEANとの協力をより一層強固なものにする計画だ。

◆GDP5%台の成長…新興市場で急浮上

韓国とASEANが初めて縁を結んだのは1989年だ。当時、双方は「対話関係」を樹立し、その後急速に発展した。2009年には自由貿易協定(FTA)が締結され、2010年に双方の関係は「戦略的パートナー関係」へと一層親密になった。


現在、韓国とASEANの関係で最も重要なイシューは経済と外交協力の強化だ。まずASEANは経済的側面で韓国にとって大きな意味を持つ。昨年、ASEANとの交易規模は1353億ドル(約150兆ウォン)だった。中国に続き2番目で、韓国の全体貿易額の13%に該当する。89年には83億ドルで過ぎなかった貿易規模は、過去24年間で何と16倍も増加した。韓国政府は2015年までに1500億ドル、2020年には2000億ドルに拡大するという計画だ。ASEANから得る貿易黒字は全体の60%以上を占める。今年も300億ドル以上の黒字を出すと展望されている。韓国の立場としてはこれを肯定的に受けとめているが、ASEANからは不満の声が出てきている。このため貿易不均衡が双方の関係を悪化させかねないという分析も出てくる。キム・ホング釜山外語大学タイ語科教授は「行き過ぎた貿易収支の黒字が続く場合、韓国・ASEAN関係にとって障害になる可能性もある」として「日本・中国のように大規模な借款を提供しにくい韓国の立場としては、ASEAN諸国が抱えている問題点の1つである教育不平等の解消などのために積極支援する案を検討する必要がある」と話した。(中央SUNDAY第404号)



人口6億超のASEAN、韓国にとって大切な交易・外交パートナー(2)

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