“秘線（影の人物）”論争に関連し、セヌリ党から朴（パク・クネ）大統領の疎通方式と青瓦台（チョンワデ、大統領府）人事システム改革を求める声が出てきた。党の初・再選議員２０余人を軸に構成された団体「アッチムソリ（朝の声）」からだ。朴槿恵大統領が前日、与党指導部と予算決算委員を青瓦台に呼び、チョン・ユンフェ動向文書について「チラシに出てくるような話」と述べたが、与党内では違う声が出たことで、刷新運動につながる兆しが表れている。

「アッチムソリ」のメンバーは８日の会合で、青瓦台文書の流出で触発された「秘線の国政介入」論争について意見を交わした。会合にはチョ海珍（チョ・ヘジン）議員、安孝大（アン・ヒョデ）議員（以上、再選）、朴仁淑（パク・インスク）議員、徐ヨン教（ソ・ヨンギョ）議員、李老根（イ・ノグン）議員、李完永（イ・ワンヨン）議員、河泰慶（ハ・テギョン）議員（以上、初当選）が出席した。

河泰慶議員は会合の後、「こういうことが起きる根本的な理由は、国政運営の透明性が低く、大統領の疎通が不足しているため」とし「検察の捜査結果が出れば、これを必ず国政運営刷新の契機にするべきだという意見で一致した」と述べた。また、青瓦台人事システムを革新するべきだとし、「アッチムソリ」名義で「人事推薦実名制」を公式提案した。国会が要求する場合、特定の人物を誰が推薦したかを公開するという内容だ。


「アッチムソリ」は青瓦台との疎通強化案として▼大統領に対する書面報告を最小化し、対面報告を日常化する▼大統領が首席・長官と公式会議を頻繁に開く▼首席秘書官会議、国務会議は双方向疎通で進める▼大統領の対国民記者会見を定例化する▼大統領・与党代表・長官が参加する与党・政府・青瓦台協議体を定例化する－－などを提案した。

河議員は「大統領秘書室長を交代しても、側近秘書官３人（李在万総務秘書官、チョン・ホソン第１付属秘書官、アン・ボングン第２付属秘書官）を交代しても、本質的な問題が変わらなければこういうことが繰り返されるしかない」とし「大統領が自らシステムを変えなければいけないという趣旨で、代案を具体的に提示した」と説明した。

チョ海珍議員は「（チョン・ユンフェ文書波紋の）本質的な問題は、同じ文書、事件をめぐり青瓦台と内閣で一緒に仕事をした人がお互い相反する解釈をし、これを各自が確信しているということ」とし「疎通がうまくできていないという証拠」と指摘した。チョ議員は「青瓦台流出文書の信憑性は高くないという認識で我々は一致した」としながらも「文書流出の経緯については厳正な把握が必要だ」と強調した。

この日、非公開に進行された会議では、金淇春（キム・ギチュン）秘書室長と側近秘書官３人が退くべきだという声も出たという。ある出席者は「金室長が責任を取って退かなければならず、秘書官３人も青瓦台から送り出したり、権力の核心から外して実務的なことのみ任せるべきだという声があった」と伝えた。

こうした内容を公開しなかった理由については、「朴大統領がこうした提案を受け入れず変わらなければ、結局、大統領を追い込むことにしかならず、問題の解決にも役立たないため」と説明した。さらに「青瓦台文書を誰が流出したのか、事実かどうかは副次的な問題」とし「根本的な問題の原因を探さなければいけない」と強調した。