１０月２日の仁川（インチョン）アジア大会男子サッカー決勝戦で暴れた北朝鮮サッカー代表チーム監督と選手がアジアサッカー連盟（ＡＦＣ）から重懲戒を受けた。

ＡＦＣは先月２８日にマレーシアのクアラルンプールで開かれた懲戒委員会での会議結果を７日に公式ホームページに掲載した。ＡＦＣは、「アジア大会決勝で非紳士的な行為をしたユン・ジョンス北朝鮮代表チーム監督に公式試合１年、ミッドフィルダーのキム・ヨンイルに６カ月の出場停止懲戒を下した」と発表した。ユン監督は選手団役員として登録しトレーニングを指揮することはできるが公式試合ではスタジアムやロッカールームに出入りできなくなる。


ユン監督は韓国と北朝鮮が対戦した仁川アジア大会男子サッカー決勝戦で、延長後半１６分に韓国のイム・チャンウが決勝ゴールを入れた直後に強く抗議した。ユン監督はゴールが決まる直前に北朝鮮の守備選手が手でボールに触ったためハンドの反則を宣言しなければならず、したがってゴールは無効だと主張した。しかし主審は連係プレーで得点となりアドバンテージ規則を適用したことでユン監督の抗議を受け入れなかった。この日の試合中判定に対し激昂する反応を見せていたユン監督は、「審判は主催国だからと甘くしてはならない」として不満を提起した。この過程でベンチにいたキム・ヨンイルは審判陣に向かってドリンクボトルを投げ安全要員の制止を受けた。キム・ヨンイルはすぐにレッドカードを受け退場させられた。


２３歳以下男子代表チームを担当するユン監督の制裁により、２０１６年のリオデジャネイロ五輪予選を控えた北朝鮮代表チームの準備にも支障が生じることになった。ＡＦＣは「今後同様の行為が再発したらさらに重い懲戒を与えるという方針を北朝鮮側に通知した」と伝えた。