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「脳がないからか、低能児だからか…」ソウル市響に向けた代表の暴言

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「(席の配置図を描いて)これは誰なの、名前がコスタなの? 録音する子は」

ソウル市立交響楽団(ソウル市響)のパク・ヒョンジョン代表が9月3日、職員10人余りが集まった会議でした話だ。録音ファイルが2日に公開された。ここでいう「コスタ」は、コスタ・ピラバッキ氏(63)。レコード会社ユニバーサル・ミュージックグループの副社長だ。ソウル市響は2011年からこの会社とともにレーベル会社ドイツ・グラモフォン(Deutsche Grammophon)のレコード7枚を発売した。

カレンダーをもう少し前にさかのぼってみよう。8月27日、ソウル市響はロンドンで演奏した。公演後、オーケストラはもちろんレコード会社、マネジメント社など関係者が集まって晩餐をした。この時、席の配置が間違ったという内容で職員を呼んでただすというものだった。


コスタ・ピバラッキ氏は1970年代から活動して国際音楽界でも認められている名前だ。だがパク代表の口を通じて「録音する子」になってしまった。それだけでなく世界的なマネジメント会社であるアスコナス・ホルト(Askonas Holt)の職員は「おかしな○○たち」の身分になった。また晩餐は「(役立たずの)ムカデ同士が座って大いに食べて楽しく騒いで馬鹿な真似をした」ことになった。

2日、ソウル市響の職員が、代表の退陣を要求して資料を公開した。資料の中のある部分によればパク代表は晩餐後、ある職員に電子メールを書くよう指示したという。内容はこうだ。「あなたがそこに座っていた理由は、脳がない(no brain)からなのか、低能児だからなのか、傲慢だったからなのか」。電子メールの受信人はアスコナス・ホルトの職員だ。

幸いにも電子メールは送られなかった。指示を受けた職員は「どうして送ることができようか…」と言葉を流した。代わりに職員は、代表の言動が正しくないという内容を発表したのだ。今年初めに退社したある職員は「代表任期は3年だが、とうてい耐えられないという結論を出した」と話した。

暴言論議が起きるとパク代表は3日の記者会見を予告していたが突然取り消した。「名誉毀損をはじめとする法的対応を検討中」という告知を残した。そして「2~3日以内に必ず(記者会見の開催を)再告知する」とした。記者会見を行うならば、自身がそのような言動をしたことがないと明らかにする可能性が大きい。ある放送局とのインタビューで「私はそのような人ではない。そうしていたとすれば(職員が)すぐに反論をしているべきではないか」と話したためだ。

そういう話をしたことがなければ、職員はなぜこうするのだろうか。ある職員は記者に「職場を解雇される覚悟をしながら、ない話をつくり出す『乙』が世の中のどこにいるか」と言った。彼はまた「職員個人だけでなくオーケストラ全体が壊れていくのを、これ以上見ていられなかった」と付け加えた。レコード会社・マネジメント会社・後援会との関係が悪化しているということだ。

今回の事案に対する判断は簡単に下せる。パク代表の録音ファイルを聞いてみて、職員がなぜそうしたのか考えてみれば良い。録音ファイルは職員数人の前で公開的にした話だから問題にはならないと思われる。その中には、こんな内容もある。「私がひそかに狂気的なところがあるのを私は分かっている。(性格に)本当に揺れ幅が大きい。そしてそれが短所であることも分かっている」。ソウル市が代表を選任する時、どんな方法で検証したのか気になってくる部分だ。



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