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「私は漁船? 魚を獲る目を付けるなんて…統営という名前だけでも変えてくれ」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

救助艦「統営」が慶南巨済市の大宇造船海洋特殊船建造埠頭で、カバーを被されたまま2年以上も停泊している。音響探知装備ソナーの性能が基準を下回り、防衛事業庁と海軍が引き取りを拒否した状態だ。

最近、私は厄介者だ。有名になってはいるが、名乗るのが負担だ。私の名前は「統営(トンヨン)」。

海で漂流したり沈んだ友人(艦艇・人)を救助するために慶尚南道巨済市玉浦洞の造船所で生まれた。へその緒を切る2012年9月の進水式の時はくす玉が割られた。「韓国哨戒艦『天安』爆沈事件当時(2010年)あれほど必要だった先端名品がようやく誕生した」という喝采があふれた。1兆ウォン(約1000億円)ほどする友人のイージスに比べると体も小さく値(1590億ウォン)も安いが、海軍は私を救世主だと称えた。目には最先端音波探知機(ソナー)を付け、体には水深3000メートルでも作業が可能な水中無人探知ロボット(ROV)もある。さらにヘリコプターまで背負えるため、評価されたのだろう。命名にも力が注がれた。韓国戦争(朝鮮戦争)当時、韓国海軍が初めて単独上陸作戦をしたのが統営だ。李舜臣(イ・スンシン)将軍が三道水軍統制使として勤務したところでもある。私の名前にはこうした栄光の歴史が込められた。

その私が最近、悩みの種になっている。海軍の愛情も冷めたようだ。造船所にいる私を引き取ることさえ拒否した。いったい何が問題だというのか…。


私は昨年5月から12月まで精密身体検査(試験運用)を受けた。故郷の巨済島工場を出て、時速40キロで海上を走った。定位置で360度回転する能力も見せた。それだけではない。私より3倍重い揚陸艦「独島」を救助することもできる。100メートル離れたところから艦艇や商船に水をかける消火ガン(gun)の水の勢いもよかった。このように力があることを証明したが、なぜ私を拒否したのだろうか。

考えてみると問題がなかったわけではない。目は白内障になったのか、水の中がぼやけて見えた。水中に何があるのか把握しなければいけないが、全く分からない。焦りから3000メートルまで下りて作業できる水中無人探知ロボットまで送ってみた。ところがそいつも同じ症状だった。海で事故が発生した友人を救助しなければいけないが、前が見えないためどうにもならない。このため4月16日に珍島沖でセウォル号が沈没した時も、私は造船所にいるしかなかった。みんなはどうして珍島沖に行かなかったのだと非難したが、身体検査で落ちた私はどうすることもできない。



「私は漁船? 魚を獲る目を付けるなんて…統営という名前だけでも変えてくれ」(2)

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