ARJ21 ●座席数:78-95席●全長:33.4メートル●飛行距離:3700キロ
ホンダビジネスジェットの内部
ホンダ「ビジネスジェット」●座席数:6-7席●全長:12.9メートル●飛行距離:2180キロ
日本・中国が自国産旅客機時代を開いているが、韓国は航空機の後進国から抜け出せていない。韓国の航空産業は生産額が1876億ドル規模にのぼる米国の1%にすぎない。航空産業を30年間にわたり研究してきたチョ・ジンス漢陽大機械工学部教授は、その理由を2つの側面から説明した。まず韓国は政府内部で意見の隔たりが大きく、挫折を繰り返している。チョ教授は「国内でも1995年から旅客機生産計画を立てたが、組み立て地をどこに置くのかなど小さな問題からエンジン形式の決定にいたるまで、政府部処内で繰り返し意見対立が発生し、進展がない」と述べた。キム・ハクボン韓国航空大教授は「時間が経つにつれて技術の差が広がり、結局、韓国の独自開発が難しくなる」と指摘した。
チョ教授は「自動車と電子は大量生産製品であるため、誰でもついてきて、今はもう限界に達した」とし「旅客機は産業構造の高度化のためにも必ず挑戦しなければいけない領域」と強調した。1997年の通貨危機直後、大宇重工業・サムスン航空・現代宇宙航空の航空機製作を切り離し、政府が支配する韓国航空宇宙産業(KAI)に統合したのも旅客機開発が遅れた背景として指摘される。チョ教授は「国内では民間が手を引いているため、周辺国が旅客機を飛ばすまで何もできなくなっているのが現実」と話した。日本は米宇宙航空局(NASA)のような役割をする日本宇宙航空開発研究機構(JAXA)の積極的な支援を受け、民間企業が投資しながら、国産旅客機時代を開くことができた。
韓国で宇宙航空産業が停滞する中、日本は高度な技術力を蓄積し、ロケット打ち上げ技術も世界的なレベルに高めた。韓国はロケット打ち上げ能力がないため、2012年5月にアリラン3号を打ち上げる際、三菱重工業が製作したH2Aロケットを利用しなければならなかった。
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