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延坪島砲撃から4年…北の新型放射砲vs南のスパイクミサイル

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

(写真左)北朝鮮の新型放射砲=トラックに12-30管を載せて動き、1分に20-30発のロケット砲弾の発射が可能。韓国のスパイクミサイル=ミサイルが送る画面を見ながら目標を調整。北朝鮮海岸砲への精密打撃が可能。

2012年8月25日。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は数十人の軍幹部を元山に呼び集めた。軍事政策を決める中央軍事委員会の幹部はもちろん、軍団長級以上の高位将領(将軍)が対象だった。ここで「来年(2013年)末までに全面戦争ができるレベルに準備を終えろ」と指示したと、情報当局は把握している。「訓練の強度を高めろ。各種武器を現代化し、新しい武器を配置しろ」とも命じた。

情報当局は金正恩のこうした行動の背景に、2010年11月23日の延坪島(ヨンピョンド)砲撃があると分析している。情報当局者は「2000年代後半に後継者に内定した金正恩が延坪島砲撃挑発の直後、韓国軍の反撃を見たし、西北島嶼地域でいつでも交戦が生じる可能性があるという点を悟ったのだろう」と話した。

23日で延坪島砲撃から4年を迎える。4年間、北朝鮮は前方と西北島嶼地域を中心に軍事力を大幅に増強してきた。ミサイルと300ミリ大口径放射砲(多連装ロケット)などを新たに開発し、従来の122ミリ・240ミリ放射砲を新型に変えた。軍の関係者は「新型放射砲は従来に比べ射程距離が長く、発射速度が高まった」とし「トラックに12-30の発射管を載せて動き、1分に10-20発の放射砲弾を撃つことができる脅威の武器」と説明した。


ペクリョン島から10キロほど離れた古岩浦地域には空気浮揚艇の基地を建設した。有事の際、ソ連製の空気浮揚艇(ムレナ)を利用し、大規模な兵力の輸送が可能になった。小型無人機も随時飛ばした。3、4月に韓国の坡州(パジュ)とペクリョン島に無人機が墜落し、北朝鮮が無人機を飛ばしてきたことが明らかになった。韓国軍の反撃に備えて砲兵陣地の入り口をコンクリートで覆う作業もほぼ終えたと、軍当局は見ている。

韓国軍も西北島嶼の戦力を増強してきた。「西北島嶼防御司令部」を創設し、新武器を大幅に補強した。軍当局者は「海岸地域で作戦ができるよう防染処理をしたコブラ攻撃ヘリコプターをペクリョン島に配置した」とし「有事の際、北の空気浮揚艇と侵入兵力を効果的に攻撃できる」と説明した。射程距離40キロを超えるK9自走砲も延坪島とペクリョン島に追加で配備した。飛んでいくミサイルが送る画面を見ながら目標を調整できるスパイクミサイル、対砲兵探知レーダーのアーサー、北朝鮮全域を監視できるスーパーグリーンパインレーダー2基も運用している。E-737早期警戒管制機も随時飛ばし、北朝鮮軍の動きを監視している。延坪島砲撃後の4年間の変化だ。

軍当局者は「北の軍に比べて相対的に劣勢だった西北島嶼地域で韓国軍が戦力を増強すると、北の軍も正面から対抗している」とし「西北島嶼地域に新しい軍事地図が描かれている」と述べた。



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