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【コラム】「金正日は暴君…嘘つきとは言わない」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長をはじめとする北の幹部3人が10月4日、サプライズ訪韓してから1カ月半が過ぎた。南北が高官級会談を経て首脳会談の道に進むという期待は薄れた。保守団体のビラ散布が足かせとなった。若い指導者の金正恩が執権初期の紆余曲折を経て強力な対話メッセージを送ったが、空しく消えつつある。対話を拒否する強硬派の位置づけばかり強まった。

南北は朴正熙(パク・ジョンヒ)大統領時代の1972年、7・4南北共同声明で相互誹謗・中傷禁止に合意した。盧泰愚(ノ・テウ)大統領時代の1992年に合意した南北基本合意書付属合意書では、お互いビラを飛ばさないことにした。それでも朴槿恵政権は憲法上の表現の自由を取り上げながら止めることはできないと述べた。冷戦時代にも南北関係改善のために禁止したことだが、今はやむを得ないということだ。「統一テバク(テバク=bonanza、大もうけ/大当たり)」のスローガンが空しく聞こえる。

突破口が必要だ。南北関係のゴールデンタイムが過ぎる前に5・24制裁を解除し、開城(ケソン)工業団地を拡大し、金剛山(クムガンサン)観光の道を開かなければならない。我々が封じ込めをしても北朝鮮は中国側とロシア側には開いている。我々と遠ざかり、中国・ロシアと近づくだけだ。制裁でなく自害だ。統一テバクのためには「固定観念にとらわれない」(outside-the-box)創意的な対話が必要だ。朴槿恵大統領は南北問題の突破口を開くことができる適任者だ。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領とは違い、北朝鮮に抵抗感がある国内の保守勢力を容易に説得できる。ニクソンは固く閉じられた中国の扉を開け、レーガンはソ連を開放させた。ともに保守だった。保守の朴槿恵大統領が保守を説得し、5・24制裁を解除し、ビラ散布を自制させれば、新しい転機を作ることができる。オバマ大統領ができないことを、朴大統領はできる。


李夏慶(イ・ハギョン)論説主幹



【コラム】「金正日は暴君…嘘つきとは言わない」(1)

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