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米大統領の親書を受けた北「あなたは特使に降格…20分以内に荷物をまとめろ」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮に拘束されていた米国人2人の解放のために7日に訪朝したクラッパー国家情報長官に対し、北朝鮮が「身辺の保障はできない」と述べたことが分かった。北朝鮮はクラッパー長官に「平壌(ピョンヤン)市民はあなたたちが米国人抑留者を連れていくために来たという点に激昂している」とし、このように話したという。クラッパー長官が14日(現地時間)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで明らかにした訪朝当時の話だ。

北朝鮮はクラッパー長官の訪朝初日には手厚く接待した。平壌順安空港に出迎えに来た金元弘(キム・ウォンホン)国家安全保衛部長は平壌に車で移動する45分間ずっと話しかけ、クラッパー長官が「車に乗って行く時間が限りないようだった」と感じるほどだった。午後8時から11時15分まで続いた夕食の席では、金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長が現れ、韓米合同軍事訓練や北朝鮮の核・ミサイル試験など敏感な懸案について討論した。海産物・鶏・野菜・キムチを含む12種類のコース料理が用意され、ビール・ワインが置かれた。北朝鮮側はクラッパー長官の過去の東南アジア出張件数まで把握していた。クラッパー長官は「食事はおいしかった」とし「対話がもう少し重くないテーマだったらよかった」とWSJに冗談っぽく話した。

夕食が終わる頃、クラッパー長官は翌日の日程の不確実性を考慮し、オバマ大統領の親書を伝えた。クラッパー長官は「金偵察総局長が親書を受けて驚いたようだった」とし「親書には(北朝鮮への)謝罪の意はなかった」と話した。雰囲気はこの時から変わった。北朝鮮側は翌日正午ごろまで彼を待たせた後、「あなたは単に抑留者の引き渡しのために来ただけなので特使に降格する」と伝えた。身辺保障不可発言もこの時に出てきた。北朝鮮側の失望感を反映したと分析される。クラッパー長官は「北は私が(体制の)承認や平和協定のようなビッグディールで突破口を提示するのを期待したようだ」と伝えた。オバマ大統領は特使派遣が北朝鮮によって政治的に悪用されるのを懸念し、政治家でも現職長官でもなく情報機関の首長を選んだ。


その後また3時間待った末、クラッパー国家情報長官の一行は北朝鮮側から「20分間与えるので荷物をまとめてほしい」と言われた後、高麗ホテルに移動し、拘束されていたケネス・ペ氏、マシュー・ミラー氏の2人を引き渡された。ともに起立した中で金保衛部長が金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の釈放許可書を読み上げ、クラッパー長官の一行はC-40空軍専用機に乗って米国に戻った。クラッパー長官は金保衛部長が「次は抑留者ではなく他の懸案で対話をするように望む」と述べたと伝えた。特に金保衛部長は空港に戻るリムジンの中で会った北朝鮮側の若い人たちを匿名で紹介し、「南北分断に遺憾を表した彼を見ると、北朝鮮に対しても楽観論を持つ余地がある」と伝えた。



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