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【コラム】習近平の絶妙な表情言語=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
習近平主席は露骨だった。彼は硬い表情を維持した。安倍晋三首相を待たせた。両首脳は握手をした。安倍首相が挨拶の言葉を述べた。習近平主席は聞くふりをしなかった。視線をそらした。ついに相手と目を合わせなかった。

習近平主席の表情言語は絶頂に達する。安倍首相の微笑はぎこちなく消えた。10日、北京人民大会堂の接見室。中国の国家主席と日本の首相の出会いの様子だ。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の別の舞台からだ。

状況は1分にもならない。短いが、含蓄は深かった。習主席の容貌は重厚だ。そのため彼のケチなそぶりは強烈だ。乱暴な言葉よりも刺激的だ。会談の場でも彼は安倍首相を圧迫した。彼は「中日関係が非常に困難な状況に置かれた是非曲直(正しいことと正しくないこと)は、明確だ(清楚)」と述べた。両国の歴史・領土対立の責任が日本にあるという主張だ。


顔の演技は外交的デモだ。習近平主席はなぜそうしたのだろうか。それは中日外交ドラマの特別な場面だ。先週末、両国の参謀は紛争解決法を用意した。対決から協力への変化だ。日中首脳会談が実現した。奇襲的な反転だ。韓国は虚をつかれた。会談の和解の雰囲気が予想された。

その瞬間、習近平主席は再反転を模索した。彼は予測を破った。表情と儀式で安倍首相を冷遇した。主催国の中国は、両国の国旗を掲げなかった。習近平首相の表情メッセージは簡潔だ。日本の要請でやむを得ずに会ったということだ。中国は両首脳の会合を応約会見と規定した。

表情の対象はさまざまな所だ。中国内の反日感情を念頭に置いたのだろう。韓国も意識したのだろう。ソ・ジンヨン高麗(コリョ)大学名誉教授の分析は興味深い。「その表情は多目的だ。安倍首相との会談について朴槿恵(パク・クネ)大統領に申し訳ないという思いを表わそうとする面がある」。ソ・ジンヨンは中国政治の大家だ。

今年7月の韓中首脳会談の時だ。習近平主席は2015年8・15光復(解放)行事(中国抗日勝利)の共同主催の問題を取り上げた。彼は「露梁(ノリャン)海戦で明国のトウ子龍と李舜臣(イ・スンシン)将軍が共に殉職した」(ソウル大講演)と述べた。それは歴史の共助確約であらわれた。それを基に日本を圧迫しようということだ。

その4カ月後、中国は旋回した。日本との緊張緩和の踏み台を用意した。安倍首相との会合が続いた。習近平主席は韓中の歴史同盟から離脱した。

中国はその重大な変化を隠そうとする。このために劇的装置を動員した。習近平主席の表情言語は絶妙の包装術だ。彼の不適当な姿は、功を奏した。韓国の大多数の政策関係者たちは「日中関係の急進展はないだろう」と言った。その通貨切下げが習近平の策略だ。彼は韓国を親中・反日で縛っておこうとする。習近平外交は円熟美を漂わせる。



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