対外的には世界的な低金利基調が足を引っ張った。銀行の本業は預金と貸し出しだ。顧客から安く資金を調達し安全ながらも金利を高く払える企業や個人に貸し出して金を稼ぐ。ところが世界的な超低金利基調が長期化したため預貸金利差は縮小するほかなかった。銀行の収益性を示す代表的な指標が純金利マージン(NIM)だ。預金と貸し出し金利差に債券運用利子を含んだ指標だ。過去3%台と安定的だったNIMは最近1%台に落ち込んだ。NIMで預貸差益が占める割合は90%に達するため、銀行としては低金利による収益性悪化に対応するカードがなかった。
モバイル革命の拡散も銀行の営業基盤を揺さぶった。収益が減ると銀行は人件費節減のため先を争ってキャッシュディスペンサー(ATM)のような自動化機器を競争的に導入した。ところがスマートフォンなどを利用したモバイルバンキングが急速に拡散し過度なATM投資は悩みの種に転落した。最近銀行が店舗縮小に乗り出しているのもこうした理由からだ。都市銀行の国内店舗は7月末基準5101カ所で、1年間で269店が閉鎖された。最近の銀行店舗縮小は通貨危機以降の銀行大量整理を思い起こさせる。ところが視点縮小は保険窓販やファンド販売など預貸マージン以外の手数料収入減少につながる悪循環を招いた。
外から中からサンドバッグになった韓国の銀行(2)
モバイル革命の拡散も銀行の営業基盤を揺さぶった。収益が減ると銀行は人件費節減のため先を争ってキャッシュディスペンサー(ATM)のような自動化機器を競争的に導入した。ところがスマートフォンなどを利用したモバイルバンキングが急速に拡散し過度なATM投資は悩みの種に転落した。最近銀行が店舗縮小に乗り出しているのもこうした理由からだ。都市銀行の国内店舗は7月末基準5101カ所で、1年間で269店が閉鎖された。最近の銀行店舗縮小は通貨危機以降の銀行大量整理を思い起こさせる。ところが視点縮小は保険窓販やファンド販売など預貸マージン以外の手数料収入減少につながる悪循環を招いた。
外から中からサンドバッグになった韓国の銀行(2)
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