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【コラム】近づく米中間選挙と韓米関係(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イラスト=カン・イルグ

政治では一寸先も予想できない。しかし11月4日の米中間選挙では、共和党は下院だけでなく上院でも多数党になるとみられる。リアルクリアポリティクスがすべての世論調査を総合した結果、共和党が上院で51議席を占める一方、民主党は48議席に減ると予想された。ワシントンポストによると、共和党が占める議席は52席だ。共和党が上院の多数党となる確率は87%、下院で優位を守る可能性は99%。選挙直前に共和党でスキャンダルが発生し、民主党が有利になる可能性もある。オバマ大統領が海外で米国に対する挑戦に対抗し、突然、愛国心が噴出するかもしれないが、こうした可能性は低い。逆に共和党の勢いが増して旋風を起こすことも考えられる。なら、米国の「与小野大」が米国の対外政策と韓国にどのような影響を及ぼすのか。

まず米国国民の雰囲気を眺める必要がある。大半の米国人は米国が誤った方向に進んでいると感じている。米国の国民はイスラム国・ウクライナ・エボラウイルスへのオバマ大統領の対応に不満を抱いている。幸い、米国民はアジアを友好的な国際主義の観点で眺めている。この点を多くの専門家も見逃している。例えば最近実施されたシカゴ国際問題協議会(CCGA)の世論調査によると、多数の米国人がアジア重視政策、環太平洋経済連携協定(TPP)、在韓米軍の駐留を支持している。また、大半の人は米中関係が悪化しても、米国はアジアの同盟国側に立つべきだと答えた。数多くの世論調査によると、米国人はアジアが世界で米国の国家利益に最も重要な地域とみている。リアルクリアポリティクスによると、オバマ大統領に対する支持は35%まで落ちた。特にオバマ大統領の外交政策に対する支持は底にある。しかし米国政府のアジア政策に対する世論は友好的だ。超党派的な合意が強いからだ。

共和党は伝統的な党論である国際主義に復帰した。2012年の中間選挙ではティーパーティー候補が勢力を伸ばした。当時の候補は孤立主義者だった。その中の相当数は全国的なスポットライトを受けるのに慣れておらず、望ましくない発言をしたりもした。ミズーリ州のある共和党候補は「強姦も状況によっては擁護するに値する」と述べ、共和党の全体イメージを傷つけた。今回の選挙に出てきた共和党候補は共和党派閥の中でも国際主義派に属する。ティーパーティー性向の指導者も外交政策に対する立場を国際主義の方向に変えている。国民と共和党有権者の態度変化を読み取ったからだ。何よりも大きな要因として作用したのは、罪のない米国人2人がイスラム国によって斬首されたことだ。米国人の間に「ジャクソン的(Jacksonian)」ムードが形成された。米国の第7代大統領アンドリュー・ジャクソン(1767-1845)は1830年代、米国人が海外で脅威にさらされるたびに海軍と海兵隊を派兵した。米国人は現在、ロシア・イラン・北朝鮮・イスラム国が米国を脅かすのをオバマ大統領が許したことに対し、感情が高まっている。

【コラム】近づく米中間選挙と韓米関係(2)

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