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【コラム】誰も彼も「海外直購」に乗り出す理由=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「直購」ブームだ。直購は「直接購買」を略して言う言葉だ。主に海外オンライン・ショッピングで行われる。韓国で売っていない物を購入したり韓国で買うより物の値段が安い国のインターネット・ショッピングモールを利用する人々が「直購ショッピング族」だ。最近ある程度家計のやりくりをしいる人で「海外直購」を知らない人はいないほど盛んに行われている。

ところがこの頃の直購熱風に参加するにはあらかじめ知っておかなければならないことがある。英語だ。オンライン・ショッピングモールにIDを登録することから英語で始めなければならない。もちろんショッピングの過程は韓国のインターネット・ショッピングモールと別段変わらない。ページをめくりながら商品を見回して気に入った物を選んで買い物かごに入れた後、配送地を確認して決済すれば終わりだ。この過程が全て英語でなされることだけ除いての話だ。

払い戻し・交換手続きも英語の販売者・購買者間の契約書・約款を基本とするため利用前に熟知しておかなければならない。ショッピングする時に言語の障壁が侮れないわけだ。このような事情だから直購の最も大きい障害物は英語を含む言語問題だと指摘する人々が多い。このような消費者のあい路があるとのことを分かっている事業家は隙をねらって英語で書かれた海外インターネットのショッピングモールで代わりに物を買う韓国語サービスに乗り出している。このようなサイトを利用すれば物の値段に所定の手数料がつく。英語不便という障壁を取りはらう手間についてくる代価だ。


直購熱風の根源は一部輸入業者が付けた高い価格のためだ。独占輸入権を持つ輸入業者は独占というシステムを十分活用してマージンを最大限高めようとする。さらに安い物を探す消費者は自分たちが「独占輸入業者の腹を肥やすことはできない」として海外直購に没頭する。直購消費者は輸入業者の暴利が憎く、輸入業者は「それでは私たちは土地を耕して商うか」と不機嫌に言う。輸入品価格には本来輸入業者が通関・運送・流通・入店・事後管理などにかけた費用が含まれるはずだ。商品原産地より輸入国販売価格が高まる理由だ。ここに「独占」だから可能な高い価格が加わる。

だが、直購を直接やってみた人は分かっている。自身が直購にかけた時間・努力をお金で換算してみたら輸入品価格が原産地より少し高いこともあるいうことがだ。問題は消費者が輸入業者の真心を信じることができないというところにある。「手元に残るものもなく損して売る」という言葉がいくら商売人のおおげさな言葉だとしても消費者を「カモ」にする状況にまで至るならば度が過ぎている。だから誰も彼も直購に乗り出すのだ。「適正マージン」が何らかの法則・原則によって決まるのではなくても、最小限消費者と輸入業者間の信頼を崩す暴利まで達することはやめなければならない。



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