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サムスン電子、年内にモバイル送金サービス開始

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
サムスンが情報技術(IT)と金融を結びつけた「フィンテック(Fintech)」に本格的に参入する。別途の認証手続きなくギャラクシースマートフォンの利用者同士が送金できるサービスが最初の段階だ。フィンテックとは金融(Financial)と情報技術(Technology)の合成語。ペイパルやアリペイなどグローバル電子商取引会社が簡便で安い手数料を武器に新しく開拓した市場でもある。

サムスン電子は21日、モバイル決済専門会社「イエローペイ」と都市銀6行と協業し、年末ごろモバイル送金サービスを開始すると明らかにした。来月からサービスを開始する「バンクウォレットカカオ」と同じく最大10万ウォン(約1万円)まで送金が可能だ。

サムスン電子のモバイル送金サービスは今月10日、金融監督院のセキュリティー審議を通過した。参加銀行はKB国民銀行・新韓銀行・ウリィ銀行・NH農協銀行・シティ銀行・郵便局。まずは6つの銀行間の送金が可能だ。サムスン電子とイエローペイは提携銀行を金融圏全体に拡大する計画だ。サムスンのモバイル送金サービスは使用方法が簡単だ。ギャラクシースマートフォンの使用者はグーグルプレイストアで電子財布アプリケーション(アプリ)「サムソンウォレット」をダウンロードし、本人の口座を登録すればよい。


その後、サムソンウォレットにログインし、イエローペイのアプリケーションと連動して送金することになる。送金手数料は発生しない。すでに手数料を出して6行の送金機能を利用していた顧客も無料で送金できるようになる。サムスン電子は今回のサービスを通じて、今までクーポンサービス、アプリカードの用途でのみ使用されてきたサムソンウォレットを本格的な金融プラットホームとして活用できることになった。またサムスンは送金機能だけでなく、少額決済や生体認証基盤の決済サービスなどフィンテック各分野にも順に進出する方針だ。

生体認証決済分野でもサムスンはモバイル指紋決済ソリューション企業「シナプティクス」、電子商取引企業ペイパルなどと協力し、現在、米国など25カ国で行っている指紋決済サービスの適用範囲をさらに拡大する計画だ。特に来年上半期に発売するスマートウォッチ「ギア」の後続作に指紋決済システムが商用化される見込みだ。サムスン電子の関係者は「モバイル送金と決済サービスで金融プラットホームを確保すれば、従来のスマートフォン顧客が他の会社の製品に移るのを大きく減らせる」とし「ハードウェア製造だけでなく、ソフトウェア技術をベースに消費者の満足度を高めていく」と説明した。

サムスンがフィンテック市場に足を踏み入れる理由は、最近モバイル決済市場が急成長しているからだ。今年に入ってソーシャルネットワークサービス(SNS)のフェイスブックやツイッターまで、フィンテックを媒介に金融市場に進出するという計画を発表した。市場調査機関ガートナーによると、昨年末2354億ドルだった世界モバイル決済市場の規模は2016年までに6168億ドル(約639兆ウォン)に拡大し、利用者も約4億5000万人に増える見込みだ。



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