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<韓国換気口ふた崩落>安全要員40人を約束したが…現場にはいなかった

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
換気口のふたの崩落で16人が死亡した京畿道城南市の板橋テクノバレー祭り現場には安全要員がいなかった、という警察の調査結果が出てきた。行事を準備したイーデイリー側は事故の2日前、城南盆唐警察署を訪問し、「安全要員40人を配置する」と伝えたが、これを守らなかったことが確認された。

京畿警察庁は19日、「舞台整理担当など行事進行要員38人のうち、安全要員はいなかった」と明らかにした。祭りを共同主催した京畿科学技術振興院(以下、振興院)は行事計画書で職員4人を安全担当に指定したが、当事者は警察で「安全要員ということを知らされていなかった」と述べた。

行事計画書を作成して安全担当者を指定した振興院のオ課長(37)は18日午前7時15分ごろ、テクノバレー公共支援センター付近の路上で死亡しているのが見つかった。警察はオ課長が10階の屋上に上がる姿が防犯カメラに映っていたとし、SNSに「犠牲者と家族に申し訳ない」というコメントを残した点からみて飛び降り自殺をしたとみている。


安全要員がいなかったことに関し、新政治民主連合の鄭清来(チョン・チョンレ)議員は19日、国政監査対策会議で「事故2日前の15日、盆唐警察署が主催者側に安全要員40人を配置するよう通知した」と述べた。盆唐警察署は「当時、交通警備課がイーデイリー側に安全対策を尋ねると、安全要員40人を配置すると答えた」とし「これに対し交通警備課は人員をさらに増やしてほしいという要請をした」と明らかにした。

また警察はイーデイリー側が行事を準備する際、計画とは違い舞台の位置を変更したことを確認した。計画通りなら換気口は舞台の裏側となり、歌手などを見ることができない位置だったが、イーデイリー側は換気口が向かい側になるよう舞台の位置を変えた。構造上このようにしてこそより多くの観客が舞台を見ることができるという理由だった。

警察は19日、ソウル会賢洞のイーデイリー・イーデイリーTV本社と京畿道水原市二儀洞の京畿科学技術振興院、城南市板橋テクノバレー公共支援センター内の振興院支援本部を含む行事関係者7人の自宅と事務室を家宅捜索した。これとともに行事関係者6人に出国禁止措置を取った。

警察は事故が発生した換気口が不良施工されなかったかどうか調査している。崩落した換気口のふたを支えていた十字型金属構造物の強度や溶接状態などに対する分析を国立科学捜査研究院に依頼した。警察側は「安全管理問題および不良施工が見つかれば、業務上過失致死傷などの容疑を適用して司法処理する予定」と述べた。



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