北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記も2008年8月中旬に脳卒中で倒れ、約80日間にわたり姿を現さなかったことがある。空白が長期化すると権力異常説が浮上し、平壌(ピョンヤン)権力核心部の動向に関心が集まった。当時、韓米情報当局は金総書記が「植物人間」状態になったと判断した。夫人の役割をした金玉(キム・オク)が代理統治をしているという分析と、妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)と夫・張成沢(チャン・ソンテク)の夫婦が権力を掌握したという主張も登場した。一部では、政府が過度に金正日の病状を誇張しているのではという指摘もあった。インターネットと一部のメディアがむしろ金正恩(キム・ジョンウン)事故説を広め、政府当局が「異常はない」と収拾に腐心した今回とは逆だ。
金正日総書記は韓米情報当局の判断をあざ笑うかのように80余日ぶりに姿を現した。労働新聞は同年11月2日付の報道で「金正日同志が北朝鮮軍の万景峰チームとチェビ(ツバメ)チームのサッカー競技を観戦した」と伝え、関連写真を掲載した。サングラスをした金正日は大胆に笑う姿だった。しかし手足が不自然で、後遺症が少なくないことを表した。左手をポケットに入れて立つ姿は、彼の健康と統治力に対するさまざまな推測を呼んだ。
北朝鮮テレビは当時も映像を公開しなかった。今回の金正恩第1書記の場合と同じだった。体の状態が悪化した金正日総書記は当時、靴を脱いで運動靴を履いた。足首の手術を受けたという観測にもかかわらず、底上げ靴にこだわる金正恩第1書記とは違った。全身に問題が生じるおそれがある金正日総書記の脳卒中とは違い、金正恩第1書記は不自由な足にもかかわらず比較的健康な姿を誇示した。当時、金正日総書記の年齢は66歳であり、金正恩第1書記は30歳という点も考慮すべき要素だ。
国家安保戦略研究所のイ・スソク研究委員は「金正恩第1書記の健康上の問題ははっきりと分からないが、権力の掌握には特に異常は見られない」と話した。
金正日総書記は韓米情報当局の判断をあざ笑うかのように80余日ぶりに姿を現した。労働新聞は同年11月2日付の報道で「金正日同志が北朝鮮軍の万景峰チームとチェビ(ツバメ)チームのサッカー競技を観戦した」と伝え、関連写真を掲載した。サングラスをした金正日は大胆に笑う姿だった。しかし手足が不自然で、後遺症が少なくないことを表した。左手をポケットに入れて立つ姿は、彼の健康と統治力に対するさまざまな推測を呼んだ。
北朝鮮テレビは当時も映像を公開しなかった。今回の金正恩第1書記の場合と同じだった。体の状態が悪化した金正日総書記は当時、靴を脱いで運動靴を履いた。足首の手術を受けたという観測にもかかわらず、底上げ靴にこだわる金正恩第1書記とは違った。全身に問題が生じるおそれがある金正日総書記の脳卒中とは違い、金正恩第1書記は不自由な足にもかかわらず比較的健康な姿を誇示した。当時、金正日総書記の年齢は66歳であり、金正恩第1書記は30歳という点も考慮すべき要素だ。
国家安保戦略研究所のイ・スソク研究委員は「金正恩第1書記の健康上の問題ははっきりと分からないが、権力の掌握には特に異常は見られない」と話した。
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