「理由は簡単です。市場の要求に明快な解答を出したからです」。
欧州販売1位のスポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」(デュアリス)の成功秘訣を尋ねると、日産欧州デザインセンターのニール・ロイド・チーフマネジャーはこう答えた。都心で楽しめ、燃料効率が高いSUVを待っていたところ、これに最も適した「キャシュカイ」が登場したという説明だ。2007年に発売されたキャシュカイは累積販売台数が200万台を超える。
このようなプライドが反映されているのか。3日(現地時間)に訪問した英サンダーランドのキャシュカイ生産工場は活気に満ちていた。韓国ではサッカー選手の奇誠庸(キ・ソンヨン)が活躍する拠点として馴染みのある名前だが、サンダーランドは英国で最も大きな自動車生産施設があるところとして有名だ。日産は1984年にここに生産工場を設立して以来、投資を拡大してきた。昨年の生産台数は約50万台、英国全体自動車生産台数の3分の1を占める。
工場を案内したゴードン・スミス広報担当は「全体の80%は左ハンドル(輸出用)」と紹介した。英国の車は右ハンドルだ。サンダーランドが英国の自動車輸出前進基地であることをそれとなく誇ったのだ。スミス広報担当は「私の2人の息子もここで勤務している。キャシュカイが成功したことで、工場の半径20マイル(約32キロ)内にある協力会社が4万件の雇用を創出した」と説明した。
サンダーランド工場では年初に出した第2世代「キャシュカイ」、個性の強いデザインが特徴の「ジューク」、電気自動車「リーフ」などを生産中だ。キャシュカイは生産第1ラインでリーフとともに混流生産(一つのラインで2、3車種が混合生産される方式)さなる。リーフは5、6台に1台であるため、主力はやはりキャシュカイだ。
工場の雰囲気は自由だった。数千人の工場職員がポップソングのボリュームを高めておき、自動車と呼吸を合わせていた。ロボット828台が稼働し、工程自動化率は94%に達する。工場職員はロボットから引き継いだ自動車のシャーシーの上にエンジンを載せ、扉を取り付ける作業を軽快かつ巧みに処理した。
ただ、25時間のプレスと塗装・組み立て工程を経た最後の段階、すなわち品質審査台では厳しさが見られた。タイヤの状態からブレーキ・ギア変速など主な工程別に「赤ティーシャツ」を着た検査員が品質検査を進めた。スミス広報担当は「キャシュカイはX線で鋼板の厚さや曲がり角度など3500種類の点検項目を通過しなければいけない」と説明した。
この日、工場の掲示板には「目標台数450台」という数字が書かれていた。キャシュカイの1ラインで昼の勤務時間(8時間)に450台を生産するということだ。1時間あたり56.3台、1分あたり1台だ。フィッツパトリック副社長は「キャシュカイラインは2010年5月からフル稼働中」とし「サンダーランド工場には今まで35億ポンド(約6兆430億ウォン)を投資した」と述べた。
サンダーランドで生まれたキャシュカイは年末ごろ韓国市場に入ってくる。先月15日から事前予約を開始し、9日現在300台以上売れた。1.6L4気筒ターボディーゼルエンジンにエクストロニックCVT変速機を搭載した。前後輪間の距離が2645ミリと室内空間が広く、都心の中・低速運行で加速がよいのが特徴だ。販売価格は3200万-3900万ウォン(約320万-390万円)。輸入車販売1位のフォルクスワーゲン「ティグアン」(3840万-4830万ウォン)が競合車種。
韓国日産の菊池毅彦社長は「キャシュカイはSUV激戦地の欧州で販売1位はもちろん、『カー・オブ・ザ・イヤー』に選ばれるなど、大衆性と商品性が認められた車種」とし「今後は韓国日産の主力モデルになるだろう」と期待した。
欧州販売1位のスポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」(デュアリス)の成功秘訣を尋ねると、日産欧州デザインセンターのニール・ロイド・チーフマネジャーはこう答えた。都心で楽しめ、燃料効率が高いSUVを待っていたところ、これに最も適した「キャシュカイ」が登場したという説明だ。2007年に発売されたキャシュカイは累積販売台数が200万台を超える。
このようなプライドが反映されているのか。3日(現地時間)に訪問した英サンダーランドのキャシュカイ生産工場は活気に満ちていた。韓国ではサッカー選手の奇誠庸(キ・ソンヨン)が活躍する拠点として馴染みのある名前だが、サンダーランドは英国で最も大きな自動車生産施設があるところとして有名だ。日産は1984年にここに生産工場を設立して以来、投資を拡大してきた。昨年の生産台数は約50万台、英国全体自動車生産台数の3分の1を占める。
工場を案内したゴードン・スミス広報担当は「全体の80%は左ハンドル(輸出用)」と紹介した。英国の車は右ハンドルだ。サンダーランドが英国の自動車輸出前進基地であることをそれとなく誇ったのだ。スミス広報担当は「私の2人の息子もここで勤務している。キャシュカイが成功したことで、工場の半径20マイル(約32キロ)内にある協力会社が4万件の雇用を創出した」と説明した。
サンダーランド工場では年初に出した第2世代「キャシュカイ」、個性の強いデザインが特徴の「ジューク」、電気自動車「リーフ」などを生産中だ。キャシュカイは生産第1ラインでリーフとともに混流生産(一つのラインで2、3車種が混合生産される方式)さなる。リーフは5、6台に1台であるため、主力はやはりキャシュカイだ。
工場の雰囲気は自由だった。数千人の工場職員がポップソングのボリュームを高めておき、自動車と呼吸を合わせていた。ロボット828台が稼働し、工程自動化率は94%に達する。工場職員はロボットから引き継いだ自動車のシャーシーの上にエンジンを載せ、扉を取り付ける作業を軽快かつ巧みに処理した。
ただ、25時間のプレスと塗装・組み立て工程を経た最後の段階、すなわち品質審査台では厳しさが見られた。タイヤの状態からブレーキ・ギア変速など主な工程別に「赤ティーシャツ」を着た検査員が品質検査を進めた。スミス広報担当は「キャシュカイはX線で鋼板の厚さや曲がり角度など3500種類の点検項目を通過しなければいけない」と説明した。
この日、工場の掲示板には「目標台数450台」という数字が書かれていた。キャシュカイの1ラインで昼の勤務時間(8時間)に450台を生産するということだ。1時間あたり56.3台、1分あたり1台だ。フィッツパトリック副社長は「キャシュカイラインは2010年5月からフル稼働中」とし「サンダーランド工場には今まで35億ポンド(約6兆430億ウォン)を投資した」と述べた。
サンダーランドで生まれたキャシュカイは年末ごろ韓国市場に入ってくる。先月15日から事前予約を開始し、9日現在300台以上売れた。1.6L4気筒ターボディーゼルエンジンにエクストロニックCVT変速機を搭載した。前後輪間の距離が2645ミリと室内空間が広く、都心の中・低速運行で加速がよいのが特徴だ。販売価格は3200万-3900万ウォン(約320万-390万円)。輸入車販売1位のフォルクスワーゲン「ティグアン」(3840万-4830万ウォン)が競合車種。
韓国日産の菊池毅彦社長は「キャシュカイはSUV激戦地の欧州で販売1位はもちろん、『カー・オブ・ザ・イヤー』に選ばれるなど、大衆性と商品性が認められた車種」とし「今後は韓国日産の主力モデルになるだろう」と期待した。
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