サッカー韓国代表のウリ・シュティーリケ新監督が最初に強調したのは規律だった。規則的な生活に慣れている韓国代表チームの選手は、特に問題なく「シュティーリケ号」の出発を一緒にした。

シュティーリケ監督が率いる韓国代表が７日、坡州（パジュ）代表チームトレーニングセンター（ＮＦＣ）に初めて招集された。韓国代表はパラグアイ（１０日）、コスタリカ（１４日）との親善試合を控えている。

韓国代表メンバー２３人は洪明甫（ホン・ミョンボ）前監督当時のようなスーツ姿ではなく、自由な服装で本館の建物に入った。服装は自律だったが、遅刻した選手は一人もいなかった。


ＧＫ金鎮鉉（キム・ジンヒョン、２７、セレッソ大阪）をはじめ、入所予定時間（午後１２時３０分）に正確に入所した最年長の李東国（イ・ドングク、３５、全北）まで、２３人全員が定刻に姿を現した。予定時間の１時間前に到着したシュティーリケ監督は基本的な規律を守った選手から好印象を受けたようだった。

シュティーリケ監督は「負傷した選手も遅刻した選手もなく、満足している。選手が代表チームの重要性をよく理解しているようだ」と述べた。これに先立ちシュティーリケ監督は坡州ＮＦＣに入りながら「これから新しい旅が始まる。新たな覚悟で良い効果をもたらせるよう努力したい」と所感を語った。

選手の気持ちも違った。「白紙の状態から始める」というシュティーリケ監督の言葉のように、先輩・先後に関係なく新監督が率いる代表チームで生き残るための各自の意気込みを表した。仁川アジア競技大会で金メダル獲得に貢献したＦＷ金承大（キム・スンデ、２２、浦項）は「外国人監督は初めて。アジア競技大会の金メダルは忘れて、新監督に良いイメージを与えたい」と話した。ＦＷ孫弘敏（ソン・フンミン、２２、レバークーゼン）は「多くの人たちが期待しているだけに、競技力であらゆることを見せたい」とし、李東国は「目の前に控えている試合に集中したい。最善を尽くせば４年後のロシアワールドカップ（Ｗ杯）にも立つこともできるはず」と覚悟を語った。

午後５時に２時間の最初の練習が始まり、パス練習だけでなく、戦術練習までも消化した。ＤＦ選手だったシュティーリケ監督は、セットピースの状況でＤＦ選手の位置を指導する姿も見られた。

申台龍（シン・テヨン）代表チームコーチは練習後、「シュティーリケ監督が練習前の最初のミーティングで選手に『リラックスして楽しくしよう。しかしやる時は最善を尽くそう』と強調した。選手は集中力を持ってよく指示に従った」と話した。

韓国代表は来年１月に豪州で開催されるアジアカップを控えている。パラグアイ・コスタリカと２連戦を行った後、韓国代表は来月、ヨルダン（１１月１４日）・イラン（１１月１８日）と遠征親善試合を行う。孫弘敏（ソン・フンミン）は「予定された４試合をうまく準備することが重要。ファンが期待する『勝つサッカー』をしなければいけない。そうしてこそアジアカップの好成績にもつながると思う」と話した。

シュティーリケ監督は「アジアカップまで時間は多くないが、過去との違いを見せなければいけない。サッカーファンの胸に響くサッカーをしたい」と語った。