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数百人が通る安養の陸橋「安全D級」…予算なく修理できず(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

建設から36年経った陸橋…所々コンクリートが剥がれている

量水器の隣に蓋がないヒューズボックス

電車の冠岳(クァナク)駅と安養(アンヤン)駅の間にある京畿道(キョンギド)安養市のソンヘ陸橋。1号線・京釜(キョンブ)線の線路上を横切るこの陸橋は、下の方がかなり腐食していた。コンクリートがはがれた部分も見えた。周辺住宅街の住民らが一日数百人通り過ぎる。1978年につくられたこの陸橋は今年、安全検査で安全等級D級を受けた。主な部分に欠陥があり緊急保守が必要だという意味だ。安養市の関係者は「ほぼ同じ時期に建設されたほかの陸橋は今年の予算で再建築することにしたが、この陸橋についてはまだ予算を確保中」と話した。

4月16日のセウォル号惨事直後、政府が2カ月かけて全国の主要施設24万カ所余りを緊急点検した。その結果ソンヘ陸橋とともに安全問題が指摘されたのは計4万4353件に上ることが分かった。こうした事実は国会政務委員会所属の金泰煥(キム・テファン、セヌリ党)議員が国務総理室に国政監査資料として提出させた「全国主要施設安全点検」の結果で確認されたのだ。全国的な規模で施設の安全点検を実施したのは建国後、今回が初めてだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領の指示により総理室が安全点検を指揮してその結果を集めた。総理室は今回の点検結果に基づいて法令70余りを整備し、脆弱分野だと分かった施設などを定期的に点検するという計画だ。

点検の結果、最も問題が深刻な場所は子供・青少年の施設だった。指摘事項が出てきた4万件余りのうち1万6996件(38%)で、3件に1件という状況だった。このうち学校および教育施設が1万1100件と大部分を占めており、子供の保護区域(スクールゾーン、4201件)、遊び場・施設(1173件)、青少年研修施設(522件)などの順だった。


取材陣が訪ねたソウルのC小学校は正門前の30メートル余りを除いて歩道がなかった。このため児童たちは幅が50センチに過ぎない黄色の歩行ラインに沿ってトラックを避けながら通わなければならなかった。後門付近には車両20台余りが「駐車禁止」の表示板も気にせず止めていた。C小学校周辺では最近5年間に子供が車に足を踏まれるなど4件の事故が起きたが、施設改善が行われていない。



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