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<南北仁川会談>北朝鮮軍総政治局長の訪韓は初めて…護衛総局が警護(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
訪韓した黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長、崔竜海(チェ・ヨンヘ)北朝鮮労働党書記、金養建(キム・ヤンゴン)北朝鮮労働党対南担当書記の3人は、歴代の北朝鮮訪問団の中で最高位だ。対外的に金己男(キム・ギナム)労働党秘書らが金大中(キム・デジュン)元大統領の逝去当時に弔問団長として来たことはあったが、核心とは距離があった。

「先軍政治」という独特の権力構造の北朝鮮で、金正恩(キム・ジョンウン)国防委員会第1委員長に次ぐ副委員長を兼ねた総政治局長は権力序列2位。1972年に極秘裏に訪韓して朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領に会った朴成哲(パク・ソンチョル)副首相や90年にソウルで開かれた南北首相会談に出席した延亨黙(ヨン・ヒョンムク)首相よりも地位が高いと評価される。

丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官は「国防委の副委員長を兼職する総政治局長が来たというのは大きな意味がある。過去とは違い“本当”のナンバー2と要人を送ったということだ」と述べた。こうした背景にふさわしく北朝鮮側の儀典も格別だった。


総政治局長の韓国訪問は、韓国戦争中の50年9月に朴憲永(パク・ホンヨン)初代総政治局長が任命されて以来60余年ぶりとなる。朴憲永は同年6月に韓国を訪問したが、当時は内閣府首相の資格だった。総政治局長という職責ができた後では初めてとなる。黄炳瑞総政治局長らが平壌順安空港から乗って来たのは、いわゆる「金正恩専用機」と呼ばれる特別機だった。これまでの北朝鮮訪問団は国営航空会社である高麗航空を利用していた。

墜落事故を心配して列車にしか乗らなかった金正日(キム・ジョンイル)とは違い、金正恩第1書記は航空機搭乗を避けない。5月に空軍指揮官の戦闘飛行技術競技大会を参観する時も特別機に乗った。ロシア製(IL-62)のこの特別機は北朝鮮に2機しかないという。尾翼と胴中央の部分に北朝鮮の国旗を入れ、前部の窓の上部に「朝鮮民主主義人民共和国」と書かれている。後部の赤い円の中に星が入り、「1号機」であることを象徴している。



<南北仁川会談>北朝鮮軍総政治局長の訪韓は初めて…護衛総局が警護(2)

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