現代重工業の労働組合がストライキに向けた投票を始めた23日、権五甲現代重工業社長が蔚山造船所で出勤する従業員らと握手をしている。権社長は「労使がともに手を組んで新たなスタートに出られるよう大きな心を見せてほしい」と訴えた。(写真=現代重工業)
現代重工業が20年ぶりにストの危機に陥った。代表的な労使協力が優秀な企業に挙げられる同社だが、今年は社長が直接出勤途中に呼び掛けに出るほど状況がこじれている。会社は定期賞与金700%を通常賃金に含む案まで受け入れたがスト投票を防ぐことはできなかった。昨年選出されたチョン・ビョンモ労組委員長は同社が激しい労使紛糾を経験した1987年に労組の争議部長を務めた。強硬な労組の本質には比較心理が背景にある。ある従業員は、「隣に住む現代自動車の労働者と比較するほかない。特に20~30代の若い従業員の不満が多い」と話す。キム・ヒョンギュン労組政策企画室長は、「これまで会社は『厳しいから譲歩してほしい』という形の交渉をしてきた。ところが労働者の処遇は大きく変わっていない」と話した。
業績最悪の現代重工業、20年ぶりストの危機(2)
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