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【社説】創造革新センター、大企業・ベンチャーの強み融合せよ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
大企業-政府-ベンチャー・中小企業が三角編隊をつくる「創造経済革新センター」が全国17市道に設立されるのは、新たな実験であり意味のある挑戦だ。過去20年間余り、国内では数多くの「ベンチャーブーム」が吹いたが特別な成果を出すことができなかった。一方、米国はベンチャーから始めたアップル・マイクロソフト・グーグル・アマゾンなどが当代のグローバル巨大企業として育った。日本もユニクロ・ソフトバンクなどが産業生態系を豊かにした。これに比べて韓国のベンチャー神話はインターネット・ゲーム分野などに限られている。

ベンチャーの好循環構造を構築するには根本的な検討が必要だ。国内ではこれまでベンチャー企業の敗者復活戦の許容だけに執着してきた。だが米国と比較してみると、最も切実なものはエンジェル投資と大企業による買収・合併(M&A)だ。米シリコンバレーには優れたエンジェル投資家が見込みのある初期ベンチャーを発掘して事実上のメンター役をしながら豊かな資金を供給する。また米大企業が成功したベンチャーを積極的に買収して挑戦-成功-回収-再挑戦の好循環構造を完成している。これに比べて国内のエンジェル投資家は資金回収だけに執着し、大企業がベンチャーを買収しても「経済力の集中」と非難された。

創造経済の創始者であるジョン・ホーキンス博士は「イスラエルのベンチャーは、ユダヤ系資本と米国市場の緊密なネットワークが成功の秘訣」と指摘した。グローバル創業ファンドであるヨズマ・グループのイゴール・エルリフ(Yigal Erlich)会長も「韓国の文化と経済構造がイスラエルとは違う分、自身の強みであるグローバル大企業を積極的に活用しなさい」と勧告した。ベンチャーは革新に強く、韓国大企業はグローバル市場に強い。このような強みを結びつけるのが韓国型ベンチャー成功の唯一の対案というものだ。


私たちがサムスン・現代(ヒョンデ)車・LG・SKなどが腕まくりをして乗り出した創造経済革新センターに注目する理由もここにある。地域にゆかりのある大企業がメンターの役割を果たしながらグローバル市場進出まで支援するならば、ベンチャーの成功の可能性を画期的に高めることができる。また大企業が成功したベンチャーを積極的に買収してこそ韓国型ベンチャーの生態系の好循環もいち早く根をおろすだろう。せっかく創造革新センターがしっかりと方向を定めた試みだ。今こそしっかりとした成果が出ることを期待したい。



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