来年１月にたばこの価格が１箱（２０本）あたり２０００ウォン（約２０６円）上がり、２０１５年以降は物価上昇率に合わせて自動的に上がる。韓国政府は１１日午前、政府・与党会議、経済長官会議を相次いで開き、このように決めた。

政府の方針に基づくと、たばこ１箱あたりの平均価格は２５００ウォンから４５００ウォンに上がる。また、来年の物価上昇率が３％とすると、２０１５年には自動的に４６３５ウォンに上がる。物価と連動させる理由は、物価の上昇でたばこの実質価格が下がるのを防ぐためだ。

たばこの値上げ分は従来のたばこ消費税・地方教育税・健康増進負担金・廃棄物負担金に反映するものの、従価税方式の個別消費税を導入し、所得逆進を緩和する。たばこの価格のうち健康増進負担金の比率を現在の１４．２％から１８．７％に高める予定だ。


また政府は喫煙者が禁煙できるよう、さまざまな支援策を出した。禁煙成功率が最も高い薬に健康保険を適用する。医師の相談治療にも健康保険を適用する。保健所の禁煙クリニックと禁煙相談電話、オンライン相談など１対１の禁煙相談サービスを強化する。福祉部は健康増進法・地方税法など関連法律を改正し、早期に国会に提出することにした。今回の通常国会に通過させ、来年１月１日に施行する方針だ。

一方、政府はたばこ値上げ発表後のたばこ買い占めを防ぐため、たばこ販売店の平均売上高と量を管理する予定だ。ムン・チャンヨン企画財政部税制室長は「たばこの買い占め、売り惜しみ関連の告示を遵守するよう広報と取り締まりを強化する」と述べた。たばこの違法な買い占めが摘発される場合、２年以上の懲役または５０００万ウォン以下の罰金が科される。