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【噴水台】高齢者が幸せでなければいけない理由=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
秋夕(チュソク、中秋)連休の短い日程で日本に行って、新造語を1つ学んだ。「ヤンジイ(yanG)」という単語だが、「やんちゃジジイ」を略した語だという。だだをこねる、あるいはいたずらを意味する「やんちゃ」に、おじいさんを意味する「ジジイ」を合わせた言葉で、「いたずらっ子なおじいさん」ぐらいになるだろうか(グーグルでは「乱暴な夫」と翻訳する)。60代以上、老化に屈せず人生を楽しむ日本の新老年層を意味するが、9月に彼らのための雑誌が創刊されるというニュースがあちこちで流れた。この雑誌サイトに入ってみると、素敵なスーツで着飾ったおじいさんの写真と共に、こんな文が記されている。「いつまでもジジイ、おしゃれでやんちゃがいい!」

一見、生活水準が似ているように見える韓国と日本だが、高齢者たちの生活だけは明らかに異なっていると思われる。下落したウォン-円為替レートのおかげで旅行中に東京銀座にある有名デザートカフェに立ち寄った。ブレンドコーヒー1杯が1000円(約1万ウォン)を超えるこの店。お客さんは私のような外国人をのぞいてほとんどが60代以上の高齢者たちだった。隣の席では80歳にはなるような白髪の老夫婦が、ゆったりとブランチを楽しんでいる。多くの店の入口には「15日の敬老の日、プレゼントを」といった文面がついていた。日本は毎年9月15日を敬老の日(公休日)とし、その週を「シルバーウィーク」に決めているが、「長年社会につとめた高齢者を敬愛して長寿を願う日」だ。

長年、社会のために頑張ったのは韓国の高齢者たちも同じだ。だが韓国老年層の生活は、豊かさや余裕とは程遠い。老人貧困率がOECD加盟国の中で1位である国で、高級カフェに座って1万ウォンを軽く超えるコーヒーを飲むのは一部の富裕層高齢者に可能なことだから。保険研究院の資料によれば、日本で65歳以上の高齢者の公的年金需給率は2012年基準で96.4%、1人あたりの月平均受領額は160万ウォンに達する。一方、韓国は同じ年基準で公的年金需給率が34.8%、昨年1人あたりの月平均受領額は36万ウォンに過ぎなかった。両国の経済規模や物価水準を考慮しても、あまりに大きな差だ。


当然のことだが、若者たちは高齢者から自身の未来を見る。日本人の友人は話した。「真昼間に優雅にショッピングするおばあさんを見れば、年を取るのも悪くないなと思えるよ」。今年の秋夕にも65歳以上の高齢者5人に1人が家族もなしに独りで過ごしたというニュース。その孤独と貧困が私の未来ならば、果たして何を希望に生きていかなければならないのだろうか。

イ・ヨンヒ文化スポーツ部門記者



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