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<インタビュー>映画『自由の丘8丁目』主演の加瀬亮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本俳優の加瀬亮

ある期間、主体的な女性を主人公として前面に出していたホン・サンス監督が、その最新作『自由の丘8丁目』(4日公開)では男性を、それも愛嬌のある明るい日本青年モリ(加瀬亮・扮)を主人公に、時間に対する興味深いアプローチ法を見せている。

過去に自分の求婚を断った女性クォン(ソ・ヨンファ扮)を探して韓国に来たモリは、ちょうど家にいなかったクォンに時々手紙を書いてゲストハウスのオーナーのクオク(ユン・ヨジョン扮)や近くのカフェのオーナーのヨンソン(ムン・ソリ扮)らと親しくなっていく。クォンに後で一度に手渡された手紙は順序がめちゃくちゃだった。手紙が書かれた順ではなくクォンが読む順によってモリが韓国で送っていた日々が彼女の目の前に立ち上る。モリを演じた日本の青春スターで演技派俳優の加瀬亮(40)と書面で会った。

--前作からホン・サンス監督のファンであることを公に明らかにしているが、どの点に引かれたのか。


「基本的にホン監督の映画に出てくる人々はアウトサイダーのように見える。そのような部分に共感しているかもしれない(笑)。ホン監督の映画は(既成のイメージでなく)実在する世界そのものをを見ようとしているのだと思う」

--監督と初めて会った時、何か話を交わしたか。

「雑誌の対談で初めてお会いした。監督が『3人のアンヌ』(2012年)の広報のため日本に来た時だった。その映画について話をしたが、一緒に仕事をしてみないかと誘われた。ルイス・ブニュエルの本について話をしたことも思い出す」

--劇中、モリは時間に関する本を持ち歩いて読んでいるが。

「その本(吉田健一の『時間』)は私が実際に読んだものだ。時間は面白い。時計の針が前に進む概念があるとしたら、人の存在ともっと直結した概念もあると考える」

--背景となる北村(ポクチョン)はソウルでも独特の空間だが。

「古い家屋が多い道を歩いているととても心がリラックスできた。狭い路地が多いのが印象的だった。過去の時代と今の時代を同時に感じることができる場所だと思った」

--最も印象深かったセリフは(劇中、モリのセリフはすべて英語だ)。

「映画を初めて見た時は『いつが一番幸せですか、モリさん?(When Do You Feel Happy、Mori-san?)』が印象的だった。改めて見たら『怖さのようなものはありますか?(Do You Have Fear?』だった。見るたびに変わるようだ」

--ホン・サンス監督の撮影現場はシステムが徹底した日本映画現場とは大きく違っていたと思われるが。

「最高だった。監督の映画製作哲学は本当に鋭くすばらしい。現場に参加する人が皆、とても一生懸命なので感動した」

--クリント・イーストウッド、ガス・ヴァン・サント、アッバス・キアロスタミ監督とも作品づくりをしたが。

「運良くそのような機会に巡りあった。もちろんみんな大好きな監督だ。国籍と関係なく良い監督と作品に出会えるのはうれしいことだ」



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