女子プロゴルフの金寅敬（キム・インギョン、２６、ハナ金融グループ）が１日（日本時間）、米国オレゴン州ポートランドのコロンビア・エッジウォーターゴルフ場で行われた米国女子プロゴルフ（ＬＰＧＡ）ツアーポートランドクラシックで、米国の新鋭オースティン・アーンスト（２２）に負けた。第４ラウンドで金寅敬は４打減らして最終合計１４アンダーパーで延長戦に入った。この日、金寅敬は正規試合でボギーは１つもなかったが、延長戦に入るやいなやボギーが出て準優勝にとどまった。

金寅敬の延長戦記録は５戦５敗となった。延長戦績６戦６勝のパク・セリ（３７、ＫＤＢ金融）とは対照的だ。金寅敬は新人だった２００７年、ウェグマンズＬＰＧＡで２ホールを残して３打を先行しロレーナ・オチョア（３３、メキシコ）に同じ打数を許したあげく延長戦に行って敗れ、２０１０年ジェイミー・ファー・オーエンス・コーニング・クラシックの延長では崔羅蓮（チェ・ナヨン、２７、ＳＫテレコム）と延長戦を行った末に敗れた。２０１２年クラフトナビスコ・チャンピオンシップでは最終ホールで５０センチのパットを入れられず延長に入って柳先暎（ユ・ソンヨン、２８、ＪＤＸ）に敗れたのは、まだゴルフファンの記憶にも新しい。２０１３年キアクラシックではベアトリス・レカリ（２７、スペイン）に優勝を譲った。

金寅敬は完ぺき主義者だ。完ぺきなスイングをするために限りなく研究し、努力する。それで小さな失敗にも敏感に反応する。金寅敬は最終日、ショットによって顔の表情が頻繁に変わった。特に延長戦で２番目のショットはそんなに悪くなかったが、失望した様子が明らかだった。


メジャー６勝をおさめたニック・ファルド（５７、イングランド）も金寅敬に劣らぬスイング完ぺき主義者だが、表情を出さなかった。彼は競技の途中もポーカーフェイスを維持しながら、表情がしばしば変わるグレッグ・ノーマン（５９、豪州）のような大きな餌食をしばしば捉えた。

パク・セリは「延長戦は勝っても負けでも２つのうちの１つだ。単純に出て行って楽しんで、最善を尽くすという考えで競技した。そうしているうちに勝った」と話したことがある。

柳簫然（ユ・ソヨン、２４、ハナ金融グループ）も延長戦に入る機会があった。しかし最終ホールのフェアウエーバンカーショットが水に落ちてダブルボギーをたたき同率３位に下がった。ＬＰＧＡ国別対抗戦であるインターナショナル・クラウン以後、常勝疾走してきた韓国選手は４連勝の目前で座り込んだ。