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ソウル市「シンクホールではなく道路陥没」…なぜ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

24日、京畿道水原市八達区庁の前で、作業員がシンクホールの発生に備え、マンホールの補強工事をしている。

ソウル市は28日、道路陥没への総合対策を発表し、「用語整理」に多くの時間を使った。

ソウル市都市安全室の関係者は「国内で発生する地盤沈下はシンクホール(sinkhole)でなく『道路陥没』と呼ぶべき」と述べた。石灰岩地帯が地下水に溶けて流され、地表面から地下まで巨大な穴(シンクホール)が発生する海外の災難とは性格が違う、という説明だった。

ソウル市によると、2010年1月から今年7月までの4年7カ月間に発生した道路陥没(10センチ以上)3119件のうち2636件(85%)は下水管の損傷で発生したという。うち横・縦2メートル以上は21件と、3%にならない。環境部が集計した地盤沈下事例の約80%が下水管の漏水だった。


ソウル市が対策を発表しながら、このように用語整理に時間を使ったのは、国内の地盤沈下は恐怖の対象でなく統制可能な領域にあることを強調するためだ。実際、地質学者は不可抗力の災害という意味が込められているシンクホールが不必要な不安感を招き、社会的な費用を高めると指摘している。

では、海外のシンクホールはどのように発生したのだろうか。まず、地表面が数年から数百年にわたり少しずつ沈下するケースだ。もう一つは2010年に発生したグアテマラシンクホール(深さ30メートル)のように地表面が突然沈むケース。メディアが注目度を高めるために主に使う映像資料はほとんどがグアテマラのケースだ。

学界では石灰岩地帯で自然発生する地盤沈下をシンクホールと命名することが多い。韓国の場合のように乱開発による地盤沈下に対する正確な名称はない。ソウル市の関係者は「シンクホールという用語が使われ始めてからまだ2年も経っていない」と話した。国内では現在、道路陥没のような行政用語、地盤沈下のような学問用語、シンクホールのような外来語が混在している。

最近登場したもう一つの言葉は「洞空」だ。石村地下車道の地下に洞窟のようなものが発見され、こうした言葉が生まれた。しかし基本的には乱開発による地盤沈下で発生したものだ。



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